姉達はご飯を食べずに待っていてくれたようで、一緒に食卓を囲んだ。
『紅(こう)ちゃんがいなかったから淋しかったわ。もうどっか行ったりしないでね』
ユカリ姉ちゃんがそう言ってごはんをぱくっと食べた。
相変わらず小せえ口・・・
『探すの大変なのよ。今度逃げたら守り石埋め込むわよ』
緑子姉ちゃんは脅す。埋め込んだって取り出せるから怖くないよん。
この家は3人で住むには大きすぎる。
もともとは、父と母3人、それと子ども達で住んでいたのだから当然だが、平屋で使ってない部屋が多く、なんだか暗い感じさえする。
『もう日もないんだから・・・わたくし達が一緒にいられるのも、あとわずかなんだから・・・』
ほんとうに後わずかだ。あと、10日・・・
大人の事情も手伝って、俺をこの家にひとり残すよりも即位させることを姉ちゃん達は選んだ。その選択は正に有難迷惑・・・この家は嫌だけど、ここじゃなくて、どこか違う家に置いてってくれればいいのに。せめて、俺が成人するまで待ってくれればいいのに。
上層部では、今13歳の次代の姫神様が即位される前に、新しい三宮を用意しておこうという腹だったらしく、大人の事情とは迷惑この上ない代物なのは間違いない。
別に揃って代替わりする必要なんて、ないじゃん・・・