ロマンティックエロティックグロリアス -162ページ目

朝、緑子姉ちゃんに叩き起こされてご飯を食べる。

緑子姉ちゃんはユカリ姉ちゃんも叩き起こす。朝ごはんも作る。

母さんが死んでから・・・いやそれよりずっと前から、緑子姉ちゃんはこの家の主婦だ。

緑子姉ちゃんは今年20歳。ユカリ姉ちゃんは28歳。・・・そして俺は9歳だ。

ユカリ姉ちゃんはほよよんとして天然だし、母さんは俺にばっかりかまけてて、他に人がいなかったってこともあるけど、誰に聞いてもしっかり者って言うし、やっぱ緑子姉ちゃんはすごい。


俺たちは天界にはめずらしく、母親がみんな違う・・・

父はユカリ姉ちゃんの母さんを最初妻にした。4年前に亡くなっている。緑子姉ちゃんの母さんは父の守護で、父が死んだ時一緒に亡くなった。俺の母さんは幼馴染で、押しかけ女房だったと聞いている。

ひとりの女を愛し続ける天人には理解しがたい男ではあったようで、親戚とかの付き合いも途絶えていた。

生まれる前だったから知らないけど、いい男だったんだろうな・・・とは思う。

俺の母さんは父が死んだことをいつまでも乗り越えられなかった。

一緒に亡くなった緑子姉ちゃんの母さんを死ぬまで羨んでた。

口癖は「旭(あさひ)さまにそっくり」だったけど、どっちかってと母さんに似ていると俺は思う。でも、母さんにとって俺はどこまでも小さい頃の父だった。

俺は小さい頃から母さんの夫として浴びるように愛されてきたけど、父のようであるように強いられてきた。

それを嫌だと思ったことはなかったけど・・・


今となっては取り返しが付かない。