ふと目が覚める。ふと目が覚める。まだ薄暗い室内に、降るような虫たちの声が聞こえている。何気なく体を起こしたのは、ここが私の部屋でないから・・・華瑶苑。そうか・・・昨日のことが夢のよう。『ん・・・』寝言に見ると、紅がまだ開かない目で私を探して、腰を抱きしめた。私もまだ眠い・・・体を横たえて茶色い髪に触れると、紅は背中を抱きなおしてまた眠る・・・あなたがいるところに、いるよ。ここに、いるよ・・・