継承の儀はまだ続いていた。
私は御使ひとりの華瑶苑に置いておくのは可哀想だと、一緒についていくことになった。 翆さまの山荘を出て、すぐに旅立つことになった。
『やっと静かになるぜ・・・』
厄介払いのように言った翆さまに、私は抱きついて言った。
『私のこと、忘れないで下さいね?』
翆さまは優しく抱っこしてくれて、『おう、早く大きくなれよ』と言った。
あったかい、優しい翆さま。
豹様にすら、横柄な態度を取るかと思えば、私のような小さい者にも笑いかけてくれる。
もう、ぜったい妻にしてもらうんだから!
―-そして旅が始まった。