鳩という童女が進み出て、『そろそろお時間となります』と告げた。
とうとう菫と結ぶ時がやってきた・・・
胸がどきどきして息苦しい。でも小さな菫はもっと緊張してるだろう。
『えぇ~、もう時間なの?俺もうちょっとお菓子食べたかったな』
わざとそんな声を上げてみると、緑子姉ちゃんが頭をこづいてきた。
痛てぇよ。
菫の顔をのぞくと、少し微笑んで俺を見ていた。
そう、笑っていて欲しい。
お前が笑うと俺、すげえ嬉しんだ。
真白の扉がそれぞれの足元に浮き上がって、光る。
俺の足元の扉は、菫も載せてる。
一緒だ。怖くない。
俺は菫の手をぎゅっと握った。
そしたら、俺を見上げた菫がとてもにっこりと鮮やかに笑った――