5 | ロマンティックエロティックグロリアス

ロマンティックエロティックグロリアス


梅宮様はそう言って正座をなさる。晶子もそれにならう。

うす紅色の梅宮様は、この花景色になんと似合うことだろう。

でも、梅宮様は冬の北方にお住まいと聞いている…

晶子が小さな疑問を抱いたとき、梅宮様 はぽつりと言った。


『少し前、ここに子供が住んでおったな…』

『はい?』


晶子は意味を図りかねて聞き返した。

『…いや…』


子供?…子供が住んでいた…


『今は…?』


飲み込みかねて、とりあえず聞いてみる。


『うん?今は知らぬ…。竟(はつ)様が連れて行ってな…』

『はつ……?』


はつと言えば…


『ふふ、可愛い子じゃったので思い出した。捨て置け』


微笑んで立ち上がる。


『今日はお帰り。次に来るときは、しばらく泊ってお行きなさい』


なんだか非常な事を聞かされた気のする晶子だが、それが何だかわからないまま、促されておいとますることになってしまった。


『そなたと結ぶことになっておる守護の娘…』

『晴(はる)でしょうか?』

『そう。晴も次は連れておいで』


そう笑顔でおっしゃって、御橋まで送って下さり、扉を開けて下さった。

梅宮様の魂の御紋、梅紋、車輪がうす紅色に光りながら広がり、扉となる。

晶子は落ち着かないような気持ちで梅宮様に別れを告げ、扉をくぐった。