130師範はいっぱい笑って、もう大丈夫に見えた。 まるでからだは、やせこけて可哀想だったけれど。 『今まで悪かった。さあ、華瑶苑を戻そうか』 師範がグリーンの光を紅に差し向ける。さきほど焔様がしたように。 紅は目を閉じて、綺麗だった。 ザワッ 空気が揺れるような気がした。 ・・・ォォ・・・ン 低い、深いところで大地が揺れた。 鳥が飛び立つ。生き物の鳴き声が去る。 華瑶苑の揺れはずっと続いて、目を閉じた紅はそのまま眠りについた。