三人してぼーっと玄関に突っ立ってたら、菫が座りたいと言った。
そうだ、別にこんなところにいなくてもいい。
居間に上がって座ると、ウグイスがお茶とお菓子を持ってきた。
気が利くじゃん、こいつ。
『・・・絶対紅じゃないね、ウグイス・・・』
菫が真面目な顔して呟いた。
こいつ!
言い返したかったが、自分でも自分じゃないと思う。
自分の中に欠片もこういうとこ、ありそうもないしな・・・
『そうだ!』
お茶飲んでくつろいだら、思いついた。
『お前は俺なんだから、今からお前になりゃいいんじゃん!』
ウグイス指して言ったら、菫が疑問いっぱいの目で俺を見た。
『う~ん、いいや、やって見せるからそこで見とけ』
説明するのも面倒だ。
いくつもの体を渡り歩く感覚――覚えてる。
この肉体を離れ、別の命に入るんだ。
ウグイスの体に入り目を開くと、
ゴッ!
って音がした。
見たら、俺が机に突っ伏してる。
・・・しまった、思い切りぶつけちまったぜ・・・