102 | ロマンティックエロティックグロリアス

三人してぼーっと玄関に突っ立ってたら、菫が座りたいと言った。

そうだ、別にこんなところにいなくてもいい。



居間に上がって座ると、ウグイスがお茶とお菓子を持ってきた。

気が利くじゃん、こいつ。


『・・・絶対紅じゃないね、ウグイス・・・』


菫が真面目な顔して呟いた。

こいつ!


言い返したかったが、自分でも自分じゃないと思う。

自分の中に欠片もこういうとこ、ありそうもないしな・・・


『そうだ!』


お茶飲んでくつろいだら、思いついた。


『お前は俺なんだから、今からお前になりゃいいんじゃん!』


ウグイス指して言ったら、菫が疑問いっぱいの目で俺を見た。


『う~ん、いいや、やって見せるからそこで見とけ』


説明するのも面倒だ。


いくつもの体を渡り歩く感覚――覚えてる。

この肉体を離れ、別の命に入るんだ。


ウグイスの体に入り目を開くと、


ゴッ!


って音がした。


見たら、俺が机に突っ伏してる。


・・・しまった、思い切りぶつけちまったぜ・・・