『天仙京・・・』
見慣れた、その眺め。
花舞い散るはずの華瑶苑正面は何故か、いつか紅に追い出された一本木の丘・・・に見える場所に変貌していた。
『どーなってるの?』
『・・・俺が聞きたい・・・』
二人で呆然と立ち尽くした。
風が優しく吹いてゆく。
『ウグイスが家にいる・・・』
見渡す限り、人は見えない。ただ懐かしい町があるだけだ。
ここからは見えないけれど、もしかして誰もいないのかな。
気配に耳をすませてみても、何も感じない。
こんなにそっくりなのに、抜け殻のような町・・・私の家もあるけれど、そこにはお父様もお母様もいないんだ。
・・・お父様・・・