2月は3年連続3度目の阪神タイガースキャンプへ行ってくる。
今年はJALのセールが上手いこと取れたので片道9000円ちょっと、往復2万円もしなかった。
中野拓夢選手のユニフォームを買ったのでサインが欲しいな。
1月2日の早朝4時30分ごろの青森は大雪だった。
俺は今からこの中を20分かけて歩いて新青森駅まで向かわなければならないと思うとため息が出た。
昨晩に新青森駅から快活クラブへ向かったのは午後7時ごろだったので車の轍を歩けばなんとかなったが、一晩経つと積雪は20センチ以上増え轍はなくなっていた。国道はなんとか除雪車が夜通し除雪をしているが、住宅街までは到底手が回っていなかった。足を踏み入れると踝が完全に隠れるほど足が沈み込む。キャスターバッグの車輪は全く役に立たない。行きより2倍ほどの時間をかけて5時過ぎに新青森駅に到着。
ここで奥羽本線の初電で青森駅に向かい津軽線に乗って竜飛崎へ向かう。
青森駅6時13分発蟹田行きに乗車するためには新青森駅を6時3分に発車する青森行きに乗車しなければならないが、時間になってもやってこない。新幹線乗り換え改札に行ってみると奥羽本線は遅延していて青森駅では津軽線の列車は接続を取らずに発車するだろうとのこと。
予定では、新青森→青森→蟹田→三厩→竜飛崎→津軽二股・奥津軽いまべつ→蟹田→青森というコース。蟹田から三厩、竜飛崎はわんタクという乗り合いタクシーで向かうつもりで予約もしていた。
結局乗ろうと思っていた青森行きは約1時間15分ほど遅れて新青森駅に到着。午後には青森駅からリゾートしらかみに乗車するため指定席券を買ってあるので昼までには青森に戻ってくることを考えると津軽線の行程を見直さざるを得ない。津軽線の蟹田より先の三厩までの末端区間は2年後の令和9年春に廃止される手続きが進められている。今すぐ廃線になるわけではないが、冬の三厩駅は今年を逃すと来年再来年の2回しかないということになる。竜飛崎は今すぐなくなることはないので、三厩駅へ行くことを優先し、竜飛崎はあきらめる。
6時の蟹田行きは既に発車してしまったので8時の蟹田行きに乗車することにする。
その前にインターネットで予約していたわんタクの便を変更してもらわないといけない。当日になっての変更だったので、電話がつながり始める8時に電話をする。持っているスマホは音声通話ができない契約のSIMを使っているので公衆電話を使うことになる。公衆電話の場所がわからなかったので駅改札係員に尋ねたところ駅構内に公衆電話はないとのこと。近くなら駅前のバス待合室にあるかもしれないと教えていただいた。
駅の外に出て待合室へ向かうと公衆電話があった。8時まで数十分待機し、8時ちょうどに電話開始。手持ちのテレフォンカードは2枚合わせて10度数分残っているので市内通話だったら溶融だろうと思っていたが、問い合わせ先の電話番号が050からはじまるIP電話だった。まずい。これだと公衆電話からは10円で18秒しか話せない。固定電話→IP電話だとほぼ同じ料金で3分も通話できるのに公衆電話だと10分の1の時間、つまりは10倍の料金を支払わなければならないのだ。予約の電話だと確認とかに時間がかかるのでテレカの残度数で話せるか心配になった。足りなかった。電話中に一度謝罪のうえ受話器を下ろし、数分後に10円玉でかけなおす。小銭を持っていてよかった。予約を取り直し急ぎホームへ向かう。
ホームへ行くと乗車する津軽線蟹田行きの隣にリゾートしらかみ青池編成がやってきた。入れ替え作業が難航しているとか放送があったが、やってきたのは大量の雪を抱えたリゾートしらかみ。掻いた雪がホームよりも高くなっているまるで除雪車のようだ。
蟹田行き
蟹田駅には約15分遅れで到着。
乗り換えに時間がなかったので写真はないが、駅前に停まっているジャンボタクシー型のわんタク定時便に乗り込む。運転手さんに予約していた名前を告げ、大きいキャリーケースは後ろに入れる。ほかにも4人ほど乗客と一緒に竜飛岬へ向けて出発。
途中で一人乗り込みがあったが、蟹田駅から乗車した人を含め全員が竜飛崎まで乗車を希望していると聞いた。
蟹田駅から約1時間で津軽半島の果ての駅「三厩」に到着。北海道&東日本パスを持っていたので乗車料金は発生せず切符の提示のみで乗車可。
令和4年の大雨の影響で不通となって以来2年半列車が来ていない。
本州の最北端は下北駅なので、最北ではないがこちらのほうが最果て感がある。
列車は来ないがバスの待合室として利用されているのだろう。駅ノートも設置され定期的に来訪者が書き込んでいるのを楽しく読んだ。暖房は聞いていなかったが風をしのげるだけありがたい。
折り返しのわんタクがやって来るまで約50分あるので駅から海まで歩いてみる。
本当は竜飛崎で見たかった”凍えそうなカモメ”たち。
三厩駅から蟹田駅まで戻る便には他の客と2人で乗り込み。
途中の奥津軽いまべつ駅ではトイレ休憩があるが、一人の乗客がなかなか戻ってこず出発が遅れるハプニング。蟹田駅では津軽蟹夫駅長を取りたかったので急いで帰って来いと念じた。その客は近くにあるトイレの場所がわからず道の駅まで行ってしまったようで時間がかかった。トイレの案内に改善の余地があるかも。
蟹田駅に戻ってきた。電車で青森駅に向かう。
フィギュアになった津軽蟹夫駅長と駅長室(水槽)を10年ぶりくらいに見ることができた。
改札口で列車に乗り込もうと待っていたところ、ジジイがやってきた。窓口の駅員に対し荒っぽい言葉で奥津軽いまべつ駅から新幹線に乗りたいと言っている。駅員が調べるから少し待つように言ったところ、そんなことも分かんねえのかよ、不親切だなと暴言に近い発言。人にものを頼んで置いておきながら文句ばかり言うカスハラ客に対し冷静に対応された駅員にねぎらいの言葉をかけつつ北海道&東日本パスを提示し改札を通過、列車に乗る。
太宰治の小説の一説「蟹田ってのは風のまちだね」※この日は風は吹いてないに等しかった。
蟹田駅は快晴だったのに青森駅に近付くにつれて天気が悪くなる。青森駅はやはり大雪だった。
つづく