プリンセス トヨトミ(映画) | 国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ

プリンセス トヨトミ(映画)

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万城目学さんの小説「プリンセス トヨトミ」が大好きだから劇場で見たいな、と思っていたけど、知人に「原作ファンにはおすすめしない。」と言われて見ることをずっと躊躇していたんですが、やっぱりレンタル店に並ぶと見たくなります。
そういうわけでかなりの心構えで見たからか、そんなに悪くなかったし、映画ならではのグッとくる所もありました。
よくぞこの壮大な法螺話を3時間でまとめて下さいました。
残念ながら私が楽しみにしてたシーンは設定を変えられしまって、ちょっと脱力しちゃったりもしたけど。

原作の「プリンセス トヨトミ」はとにかく荒唐無稽な法螺話だと分かってはいても歴史を上手く絡めていて法螺話に乗せられちゃうところが凄いと思ったのですが、映画は法螺話で終わっちゃった感じなところがちょっと残念です。
かなり端折っていたので、映画だけ観た人は???な部分があるんじゃないかと思います・・・^^;
3時間にまとめるためか、或いは映画オリジナル感を出そうするためか、とても頑張って下さった感じはものすごくしたのですが、あまり上手く機能していなかった印象があります。
原作は「大阪国」という国家のお話で、原作は大阪国の男と大阪国の女のお話でもあるんですが、鳥居演じる綾瀬はるかさんと旭演じる岡田さんの性別が逆転しちゃっている(原作が鳥居が男で旭が女)ので、女の話は省略されて男の話になっているのにもかかわらず、大阪国の男と女両方の存在として描かれていた性同一障害の少年、大輔はそのままの設定だったり、原作と内容は変えたもの、ストーリーの緻密さに欠ける部分がちょいちょいあって、改篇が行き当たりばったりな感じがすごくしちゃいました^^;
男女逆転は万城目さん原作の「鹿男あをによし」もそうだったんですが、こちらは違和感なく良かったので、観る前は男女逆転についてはそんなに心配していなかったんですが。
(そういえば「鹿男あをによし」で男女逆転キャラを演じたのも綾瀬さんでした)

親が子に伝えて継承していくという親子の絆を描いたところは原作同様グッとくるものがありました。
親子で観る(特に反抗期のお子さん)には良質なエンタメ作品だと思います。
年始、年末に家族で観るのにおすすめです。
あとキャストはすごく良かったんですよ~
堤真一さんと中井貴一さんはもう鉄板ですね^^
堤さんが東京のエリート会計検査院調査官、中井さんが大阪のお好み焼きの親父兼○○なのですが、この2人の役が逆でも面白そうです(堤さん関西人だし^^)。
錚々たるベテランの役者さんのなか独特な存在感で輝いていたのがフレッシュな中学生コンビでした。

$国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ-大輔 プリンセス トヨトミ $国内航空券【チケットカフェ】社長のあれこれ-沢木ルカ 茶子
性同一性障害の中学生”大輔”を演じた森永悠希さんと、大輔の幼馴染”茶子”を演じた沢木ルカさん。
すごい対照的な雰囲気の2人がいいコンビで、沢木ルカさんは眼力と存在感が凄くありました。
原作で好きだったこの2人のエピソードが大幅にカットされていたり、内容も変わっチャリしていたのは残念でしたが、キャラクターは原作に近かったように思います。

小説プリンセス・トヨトミの感想文はこちらです。

全然話変わりますが「家政婦のミタ」にはまっちゃってます><