生きるって
じつはとても深い深い深淵の淵を歩いている
と、
落っこちそうになったことに気づいたときに
気づいたら、
恐怖で膝からがっくり崩れ落ちた
恐怖と、あと、安堵で。
あぁ落ちなくて助かったんだ…
紙一重とは奇跡みたいだ。って。
もしくは綱渡りをしていることに、
綱に気づいて
はじめてその事に気づくみたいだった
みんなは気づいてないから
そんなに平気でどんどん歩けるんだ
きっと。
って思った。
それでも
とてもこわくなったわたしは
半べそで
気づかせてくれてありがとう落ちなくてよかった
って
言いたかったんだけど、
その人はでも、
ちっともわたしを甘やかさない。
わたしが少しずつ
人生に宿題を残していること
その恐怖に満ちた深淵とはなんであるか。
わたしはたぶん、
しっかりと覗き込まなきゃいけない。
それは
溝に見えてじつは壁なのかもしれない
ぎゅっと
命綱を握りたくなる。
でもそんなものほんとは要らないのかも。
そんなものがあるから
恐怖は倍増するのかも。
下なのか上なのか
きゅうに眩暈におそわれる
地面がぐるぐるとまわりはじめるけど
まわっているのは
地面なのか自分なのかよくわからない
みんながどんどん歩けるのは
どうして?
たぶん賢い人はこう答える
そんなこと考えるからダメなんだ
そんなこと考える暇があったら
もっと手と足を早く動かせ
早く進みたかったら早く動かせ
わたしは命綱なんか要らない
見ててね
と、言って ぴょーーーっん、と
飛び込む
げんじつに。
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