24時間テレビのチャリTシャツのイラストの絵を描いた新進気鋭のアーティストということでしたが、その絵に何か惹かれました。
おどろおどろしい感じと怖さがあるのに色が綺麗で、土着的なのにスタイリッシュでもあり。
神々や自然への畏怖を思い起こさせてくれて、でもその先にもっと何かがあるような…。
かなり浮世離れされてる小松美羽さん本人も興味深くて、この人の目には全く違うモノが見えているんだろうなぁと。
テレビ的に弄られてて、かなり笑ってしまいましたが
それから、前から気になってた宇多田ヒカルの「大空で抱きしめて」を、最近DLして聴いてます。
明るい曲調からいきなり切ないメロディに切り替わるのが印象的な曲ですが、いくつかのサイトで歌詞の解釈を見ていたら、やはり亡くなった恋人を想う歌なんじゃないかと思えてきました。
もし夢の中でしか会えないなら
天翔る星よ 消えないで
天翔る星よ 消えないで
「天翔る」には、
神や人などの霊魂が空を飛び走る
という意味があるそうです。
夏の花が散る頃には
笑顔で僕を迎えに来て
笑顔で僕を迎えに来て
花は、文字通りの花か、または花火で
散る頃とはお盆の時期ではと。
2度と会えない恋人と、大自然の中、夢ででも会いたいと願う、とても透明感のある切ない歌です。
宇多田ヒカルはお母さんのこともあるので、大切な人の死を連想させる曲や、孤独感や人の愛をより強く切望する切ない曲が多いですよね。
新型コロナのせいで、死を身近に感じる毎日になってしまいましたが、だからこそより一層対比として【生】が色濃く輝いて見えてきました。
あと、最近話題の「夏目アラタの結婚」というマンガの心理戦がスリリングで面白かったので、同じ作者の「幽麗塔」というマンガを大人買いして一気読みしたのですが、これが残酷な拷問系でたくさん人が死ぬ話で…
しかし、テーマは予想外な方向に向かい、独特過ぎるキャラクター達や世界観のミステリー冒険マンガでもあり、グロいんだけど美しい絵で、一気に読まずにいられない面白さでした。
(でも、メンタル弱い人にはお勧めしません)
ただね、平和な世界でこれを読むならいいけど、現実も同じように恐ろしいのだと気がついてしまったから、呑気に楽しめませんでした。
自分が生きている間は、きっと平和な毎日が続くのだとぼんやりと思っていました。
現代は秩序やモラルがあり安全だ、というのは幻想でした。
これからは現実に向き合って、心身ともに強くならないと。
これ以上、私たちの平和が脅かされないように。