「天気の子」狂った世界は平常運転!? | 元メンタル持ちだけど幸せになりたい♬婚活成婚ブログ

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40代アヤの婚活ブログです。
メンタルの病気ですが、優しい彼氏との結婚を夢見て、日々がんばってますので、応援してください♬


2015年、無事結婚いたしました!
2018年、抗うつ剤を断薬できました!

予備知識ゼロで、やっと「天気の子」を観て来ました。
観終わった後は、
「えっ?  これで終わり?」
と軽い肩透かしを喰らいました。

ついつい「君の名は。」的なカタルシスを期待してたんですね。


でも、何かが心に引っかかる。
そして、ジワジワと来る。


主人公、帆高が拳銃を撃った時の、狂気を孕んだあの眼が心に突き刺さる。


薄汚い欲望にまみれた新宿の街並み。

閉塞感の中で光を探す子供たち。

ますますきな臭くなるこの世界。


大人になるに連れ、人はどんどん牙を抜かれていく。

「人柱」になるつもりなんかなくても、実は搾取され自己犠牲を強いられているたくさんの人たち。

でも、それを考える時間も気力もない。


そんな世界を壊す鍵は、原始的な情動に突き動かされた、あの帆高の狂気を孕んだ愛なんだと思う。



不況しか知らない世代に安易に希望を持たせる終わり方ではなく、ズシリと重たい
「だいじょうぶ」
というメッセージ。


言葉にできない何かを、今はただそのまま感じていたい。



雨の中、空腹に震えていた可愛い仔猫が、ラストではでっぷりと逞しくなっていたのが、個人的には全てなんじゃないかと思ってしまう(笑)




しっかし、新海監督ってアグレッシブだなぁ。

「秒速5センチメートル」では、可愛い絵柄のキャラデザと、いいお話風の設定と演出でオタ男を引き寄せたクセに、モテない男の息の根を止める鬱ラストにしてて驚いたっけ。

あの時は、
「監督、不器用か!?」
って笑ったけど。


どうしたら売れるかとか興味ない人?
「君の名は。」でやっと王道に目覚めた?

な〜んて失礼なことをちょっとだけ思ってたけど、全然もっと計り知れない人だったんだ。
もっともっと遥か上から、この世界を神の視点で眺めて祈っているかのような。




だいじょうぶ
だいじょうぶ
だいじょうぶ


本当は不安だらけだ。
不況テロ戦争人の心が荒んでいくのも、全てが嫌だ。

そりゃさ、広大な宇宙の流れから見りゃちっぽけなことなんだろうけど。



だいじょうぶ……なのかな?

だいじょうぶ……と信じたい……。



だいじょうぶ…でありますように。