小学校で58回目のおはなし会でした。
今年度最後のお話会は、5年生 娘のクラスでした。
●「メアリーさんとブラウンさん」
藤田浩子さんの『おはなしおばさんの小道具』に「ブラウンさんとブラックさん」で載っているお話です。手を使って話します。
おはなしおばさんの小道具 (シリーズ つくってあそんで)
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導入として適したお話だと思います。
子ども達は「何だろう?」と集中してくれました。
●「わらしべ長者」北川幸比古/文 新井リコ/絵
わらしべ長者 (絵本むかしばなし傑作選 (14))
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平安時代の末期に書かれた、今昔物語の中の一つのお話しです。
わらしべ1本から、次々に交換して、最後はお屋敷を手にして長者に成る話しです。
よくある絵本では、次々に品物を交換してお金持ちになっていく楽しさをメインに書いていると思いますが、
この絵本では、若者が長谷寺で強い願掛けをするところから丁寧に描いています。
絵も昔話風のほんわかしたものではなく、ギリシャ彫刻を思わせる力強いものです。
ただ偶然に物々交換がされて、いつの間にかお金持ちになるのではなく、
観音様を脅してでも、「豊かな暮らし」を強く求めた若者(=わらしべ長者)の意思を感じられる作品です。
だから、高学年で読んであげたい作品になっています。
●「パパのカノジョは」ジャニス・レヴィ/作 クリス・モンロー/絵 もん/訳
パパのカノジョは (海外秀作絵本シリーズ)
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この絵本を読む時は、いつも、子ども達のこれからの人生で、こんな人に巡り合って欲しいなあと思って読んでいます。
見かけはカッコ悪いかもしれません。自分から友達になりたいと思わない相手かもしれません。そんな人でも、とっても自分の事をわかってくれる人かもしれません。
出会えるといいなあ・・
「わらしべ長者」を読み終わった時、後時間は1分程しか残っていませんでした。
でも担任が、「もう1冊あったら、読んで下さい。」と言って下さったので読む事が出来ました。