「決断力」と「忍耐力」 | ☆妻の子宮体がん日記+その後のこと☆

☆妻の子宮体がん日記+その後のこと☆

子宮体癌(低分化類内膜腺癌 G3)ステージ4b、遠隔転移あり。
3年間の闘病の末、2016年7月、妻は永眠しました。
闘病と治療の経過、死別と立ち直りについて綴って行きます。

昨年、死別という大きな経験して、悲しみの日々を重ねながらも

自分が変わったと感じることが幾つかあります。

 

その中の「決断力」と「忍耐力」について、

思うところを書いてみます。

 

もちろん、これは僕個人のことなので、他の死別者の方には必ずしも当て嵌まらないのかもしれませんが、中には、多少は身に覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

まずは「決断力」

これはもう目に見えるほど、決断するのが早くなりました。

 

以前の僕は、どちらかというと(男のくせに)悩んで悩んでなかなか決められない、優柔不断な奴でした。何か物を買うときには、ネットで良さそうなものを探して候補を幾つかに絞り、家電屋さんで現物を確認、その上で複数のサイトで価格を比較して、さらに少し値下がりするのを待ってからやっと買う、とか手の込んだことまでしていました。(^_^;)

 

それが今では即断即決です。

もう、速いのなんの <( ̄^ ̄)>エッヘン

 

ちょっと例えがアレでしたが、一事が万事。

今までは、何かを決断する時には、一から十まで漏れなく考えて、その上で熟考を重ね、時間を掛けながら決めていたんですよね。それが無くなって、非常にスッキリ清々しい感じです。

 

 

で、面白いことに、即断即決により失敗することって、ほとんどないんですよね。(ノ゚ο゚)ノ 結局、長々と時間を掛けて辿り着いた結論と、即断即決で下した結論って、ほとんど同じものだったりする訳です。(^_^;) これにはもうビックリです。

 

 

こうなった理由は明らかです。

 

時間が有限であること、時間の大切さを骨身に沁みて感じているからにほかなりません。だから、何かひとつのことに延々と時間を掛けることに耐えられないのです。失敗したって死ぬわけじゃないし。妻の闘病中からその傾向はありましたが、死別後にはより顕著になりました。

 

結果として、何かを決断する時に悩みに悩んで時間を無駄に浪費することがことが激減して、少し時間に余裕が出てきたように思います。(まぁ別の理由で結局は忙しいんですが・・・)

 

 

 

このように「決断力」については、圧倒的にプラスに作用しています。ところが、物事はそう都合良く出来ているわけではなくて、プラス面があれば、その反対側には必ずマイナス面があるわけです。

 

それが「忍耐力」です。

これはもう目に見えるほど、忍耐力がなくなりました。

 

 

継続して我慢しながら何かを積み上げてゆくといった根気を要する作業がまったく続きません。すぐに結果を求めて、途中で嫌になってしまうんですよね。

 

特に仕事ではそういった能力が必要なので、ちょっと、いやかなり困っています。忍耐力といえば、サラリーマンで営業職の人なんかは、死別したら、仕事上かなり辛いものがあるんじゃないでしょうか。いったいどうしてるんだろう?

 

趣味のギターもそうです。特に僕のやってるジャンルは積み上げが勝負なので、もうテキメンです。1年近いブランクで腕は落ちてるし、もう再開するのすら躊躇している自分がいます。(と、何気に言い訳してる奴^_^;)

 

 

これも理由は明らか。

時間がないという感覚が焦りを生んでいるんです。

 

う~~~ん、どうしたものか。

 

 

「決断力」を保ったまま、「忍耐力」を上げていく。

それが喫緊の課題なんです。

 

なにか名案(迷案?)ないかなー