「…君、名前は…?」

「…」

「なんで泣いてるの?」

「…」

「怪我してるの…?」

「…うるさい、こっち来るな」

「…怖い思い、したの…?」

「…」

「誰かに何かされたの?」

「っ、お前に関係ないだろっ?!」

「……ねぇ、名前は?」

「…」

「名前、教えて?俺はフランシス」

「………アーサー…」

「アーサー♪じゃぁ、アートだね♪」

「アート…?」

「愛称だよ♪知らない?君のこと、アートって呼ぶ人いないの?」

「…俺の名前呼ぶ人なんていない…」

「え…そっか…じゃあ、俺が呼んでもいい?」

「…え…?」

「友達になろう?」

「…友…達…?」

「うんっ♪」





………
やっぱり友達なんて作るもんじゃないな。

「おらアーサー、行ってこい」

「…」

「負けるなよ」

「わかってるよ」

俺は剣を握り、
上司に背中を押されながら前線へと急いだ。



真ん中で一番光る、
愛した人の元へと。


Fin.