靴の日記は帰宅後にゆっくりと。これから、映画「マイ・バック・ページ」の感想書きます。
まず、最初に。
わたしはこの映画で松山ケンイチさんが演じた梅原という男が大嫌いです。梅原の本名は片桐優。一言で表すなら、「とんでもない嘘つき」です。片桐のせいで、妻夫木聡さん演じる主人公、沢田雅巳、片桐の彼女など、たくさんの人が不幸になったり、人生が狂ったりします。
片桐は学生運動家気取りで、でも実際はただの嘘つきで。(もしかしたら、片桐にとっては真実なのかもしれないけど)その嘘を塗り固める為に、様々な人を騙して利用して、自分に逆らえば、容赦なく切り捨てていく。最終的には、片桐の嘘の為に、なんの関わりもない自衛官が死に、沢田は執行猶予2年、禁固10ヶ月の罪に問われます。
対する沢田は、片桐とは正反対の人物。雑誌社に勤める、東大卒の沢田は、純粋な情熱家で、人情に厚い人。それ故に、途中何度か片桐の言動に疑問を持ちながらも、結局は片桐に騙されてしまう。これは、片桐の彼女や、片桐と共に学生運動をする人達にも同じ事が言えます。
ただ、沢田の場合、判決が出た時、控訴はしなかった。それに対して、片桐の組織は責任を擦り付け合い、裁判は醜い争いとなった………。
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最初に書いた通り、わたしは片桐が大嫌いです(苦笑)
そして、沢田が好きというか、一番感情移入できるキャラクターでした。多分、沢田はこの作品に登場するキャラクターの中で、一番普通の感覚を持った人。だから、比較的感情移入しやすい人物なのかもしれません。
あとは、片桐の彼女もわりと感情移入しやすかったけど、なんだか見ていてじれったい感じで。片桐を好きな気持ちと、片桐に抱いた不信感の間でずっと揺れているような、そんな女の子でした。(←その揺れ具合がじれったかった。わたしなら片桐なんて自分から捨ててるな←鬼?(苦笑)
そんなこんなでわたしはかなり好きな作品です。
観る人によって、沢田派と片桐派は分かれそうですが(笑)
気になる方は、是非!