(かっしー筆)

会社で、日本が持つハードおよびソフトインフラを世界に売り込む事業に、組織としてどう関わって行くかを考えるワーキンググループに参加しています。

とかくマイナスイメージが付き纏う今日の日本だけれど、インフラの安定性は世界的にも評価されています。

ハード面の水道、電力、ガス、公共交通の設備はもちろん、ソフト面の停電率の低さを実現してるスマートグリッドだとか、遅延の少ない鉄道システムだとか。

水道、電気、公共交通、こんなに不便を感じることなく暮らせる国は中々ない。

先日、外国人観光客を対象に行なったアンケートで、日本に来て驚いたことを上げてもらったところ、公共交通と接客対応が上位2つだったとか。

そんなわけで、今後日本が国際社会でのプレゼンスを維持していく方法の一つとして、インフラの輸出(?)があるだろうという前提の下に作られたのが、このワーキンググループなのです。

今回の議題はニーズ把握とうちの役割だったんだけど、そんな中で日本の強みと弱みの話が出ました。

簡単に言うと、日本の強みは技術力で、弱みは産業•分野横断的な組織力とシステムインテグレーション能力。

インフラを輸出するにあたっては、機器を単純に導入すればいいわけじゃなくて、日本と相手国双方の色んなアクターが関わって同時に動いていかなきゃいけない。

国内でも、海外でも対話をして、現地に合わせたカスタマイズをして導入していかなきゃいけない。

インフラっていうのは人々の日常生活に直接関わるものだから、コミュニケーションを徹底的に取って細部まで詰めなきゃらいけないし、話し合った内容が確実に必要な箇所に反映されなきゃいけない。

でもこれが苦手なんだって。それぞれの仕事はすごくしっかり、緻密にやるんだけど、連携がうまくないと。

日本はツーカーで通じる国だからですかね。

だので、設備は提供出来ても、それを使いこなすための、肝心のシステム導入がうまくいかないことが多いって。

でもインフラの整備を目指す国々にしてみれば、設備だけあっても仕方がない。

ところで、最近太陽光パネルの日本市場に関するレポートを読んだんだけど、そこにも同じような記述があり。

日本の企業は個々の製品製造部門は強い一方、それらを使ったシステムインテグレーション部門は弱いと。

ちなみにこれに強いのは米国など。

結局のところ、よくもわるくもオタク体質なんだと思うのですが、対話力や発信力も身につけないと、いくらいいもの持ってても、持ち腐れになってしまうんだろうな、と。そして美味しいとこどりされてしまうんだろうな、と。

私の所属している組織は、世界中にある拠点と、コミュニケーション能力の高い職員が強みなので、日本企業と現地政府や企業との対話を側面から支援していくことが役割だろう、って結論にいたりました。

一個人としては、上のような事実を受けて、会社以外の活動で、自分も含めた日本の企業で働く人達の対話力や、発信力みたいなものを底上げするようなことをしたいな、と思いました。

そのためにはまず、人と対話することの楽しさとか、対話が生み出すかけ算みたいなものを経験して貰えるイベントなんかをやって行こうと思います。

まずは来月、自分たちの対話力を試しに面白そうな方に会いに大阪に行ってきます。そこからヒントを得て、新たな活動へ。

またご報告させていただきます。