五、二胡の基本セミナー


1、二胡の基本セミナーの開始

亀岡さんは中国音楽愛好者の中の有名な方なので、さすがにすぐ定員の16人が集まりました。いよいよセミナーの日を迎えました。201442618:00~二胡の基本セミナーはついに開始しました。

ほとんどは私の知らない方でした。「先生若いね~」という声がよく聴こえ、照れてしまい、聴こえないふりをしました。笑

セミナーが終わって、みんなの意見(続けてやるか、今回限りか)を聞いたら、全員口をそろえて「是非、続けてやりたいです。」と言われ、「二胡の基本セミナー」は現在まで続いています。


2、セミナーのAコース、Bコース、合奏クラス


二胡の基本セミナーは6回のつもりでしたが、みなさんのご要望で、Bコースが生まれました。

二胡の基本の基本は両手の持ち方、運弓の仕方、運指の仕方だと思っていますが、これより少し難しいのは、ポジション移動、ビブラート、スタッカートだと思っています。ここからはBコースの内容です。Aコースの修了者は全員Bコースを受けられるわけではなく、出席率とAコースの内容をよくできているかどうかによります。できてないままBコースに行ったら他の方々に迷惑をかけると思い、きちんとできてからBコースに入ったほうがいいと思いました。

Bコースの修了者はCコースがないかと聞いていただいて、私は、じゃあ~合奏クラスをやりましょうということになりました。

合奏クラスは、実は基本セミナーとの関係が少し薄いです。Bコースの修了者限定ではなく、一般募集になっています。曲はほとんど私の編曲で、みんながよく弾けるようになったら、曲を変えます。難しい曲だと練習時間は少し長くなります。


六、「二胡演奏の科学ーー理論と実習」


1、教本の要望

「二胡演奏の科学」の連載中に、「いつまで続きますか。」、「本にしませんか。」など読者の方々の声が聴こえてきました。

まず、私は二胡の演奏技術を全部記事にすることはできません。私もまだまだたくさんの知らないことがあるからです。だから、あるタイミングで終了しました。それから、ブログを始めながら、二胡の全般を一から研究し始めました。

そして、連載記事を終えたところで、皆さんのたくさんのご要望に応えるため、教本を出すことに決めました。


2、出版


最初に、教本なら今までの記事をまとめたらいいんじゃないかと思いましたが、実際に編集した時に、やはり読者の方々のために、より豊かな内容にする必要があると考え、記事より多めに写真を入れ、内容に合わせて課題(練習曲など)を考えて入れました。

ようやく原稿ができましたが、亀岡さんが超忙しくて、出版の話は半年後になりました。出版スケジュールがだいたい決まり、記念のため、リサイタルを開催することにしました。チケットは三段階、教本セットのチケットは前売り券+教本より500円安い設定です。

ちなみに、教本は税込で2000円という定価で、教本セットのチケットの500円の値引きは教本の値引きです。ある方に「安くて大丈夫ですか。」と言われましたが、私の考えはずっと変わりません。できるだけこの内容を広げたいと思っているので、赤字でも構いません。

今まだ教本はできていません。出版予定日はリサイタルのころです。

私のことを知っている方、私の記事を読んだことがある方は、教本セットのチケットを購入してくださっています。みなさん、私の書いてた内容を認めてくださっていることがわかり、本当に心より感謝致します。二胡の科学を頑張って書き続けてきた甲斐がありました。


七、二胡の基本セミナーのもう一つの形


今年の7月から、セミナーのAコースを新規募集しないことにしました。7月からのBコースも最後になります。つまり、セミナーがもうすぐなくなります。

今までのセミナーを懐かしく思い出し、とても寂しい気持ちです。

なぜ終わりますか?

それはまず、セミナーの参加人数は少なくなる傾向があります。宣伝をあまりしていないというのも理由の一つです。

次に私はだんだん忙しくなって、時間的に厳しくなりました。

だから、停止することにしました。

でも、私はセミナーを放棄したくないと思います。この教本はセミナーのもう一つの形です。教本をよく読んで、課題を練習して、まだわからなければ、うちの教室に来てください。ご不明点を解釈するため、レッスン料はいただきますが、入会は不要です。


八、感想


「二胡演奏の科学」は34ヶ月連載しました。二胡の基本セミナーは今年108日に終わる予定で、20144月に始めてから3年半の月日が経ちました。

記事の3年、セミナーの3年、どちらもたくさんの良い思い出があります。時間が経つのは本当に早いものですね。私は疲れはしましたが、とても幸せでした。みなさんも私のことをどうぞ忘れないでくださいね(T ^ T)


受講者からの感想の中で一番多いのは「目から鱗」ということばです。少しオーバーな表現ですが、この言葉からみなさんが私の理論を肯定してくれていると感じてます。


誰にも聞かれたことがありませんが、「二胡演奏の科学という内容は全部田宇のオリジナルですか。」と思っている方は少なくないでしょう。次に二胡の流派について簡単に話しましょう。


(End)