これは「ちゃんとして見せよう」と頑張りすぎて、苦しくなってしまった人のための短いおとぎ話です。

 

昔々、あるところに自分を先生だと思っている子供がいた。

 

子供は、たくさん本を読み、勉強して学んだことをさも自分の言葉のように話した。

 

最近はAIを使って、AIが書いたことを自分のものにして、偉そうに話してお金をもらおうとしていた。

 

みんな思っていた。

 

……こいつは、子供なのにな〜

 

それでも、あんまり一生懸命に話しているので、興味半分で聞いていた。

 

ある日、小学生が言った。

 

「ママ、あの人、子供なのに、なぜ、先生のふりをしているの?」

 

ママは言った。

 

「そんなこと言ってはダメよ。みんな言わないようにしているんだから」

 

それを聞いた子供は怒った。

 

「ぼくは、たくさん勉強して、偉くなりたいと努力しているんだ。ぼくをたたえて崇めなさい。ぼくほど偉い人間はいないんだ」

 

みんなあきれて、話を聞くのをやめた。

 

子供は孤独になった。

 

子供は、猫に話を聞かせた。

 

「猫ちゃん……ぼくは、みんなのためになりたいと頑張っていたんだ」

 

そこへ神様があらわれた。

 

「子供よ、みんなのためになりたいなら、自分の内側から出てくる言葉を飾らず、そのまま素直に話しなさい。ありのままこそ、人の心を打つのだから」

 

子供は、ありのままを話すことにした。

 

「皆さん、ぼくは見てのとおり子供です。ですから、子供らしく話します。本を読むのは楽しい。読んだことを人に伝えるのは楽しい。でも、それは借り物の言葉です。ぼくはそれを自分の言葉のように話していました。だから、心から思ったことを話します。知ることは楽しい。知ったことをシェアすることは楽しい。ぼくはただの仲介者。言葉は、真実は、世界を豊かにする」

 

みんな、それを理解した。

 

……ああ、楽しいことを伝えたかっただけか。

 

子供は先生をやめて、楽しいことを伝える人になった。

 

 

 

🍀🍀🍀🍀🍀

 

皆さんも、等身大の自分でいられなくて苦しかったことはありますか?