藤本タツキ「ルックバック」を読んだ。

創作の孤独から生み出される作品。

揺れる繊細な心に振り回されながら、淡々と作品を生み出す難しさ。

友の存在。

不意に訪れる……

創作に携わる人に刺さる作品。

セリフがなくても、描写だけで語る筆力の凄さを感じた。


才能は儚い。

手塚治虫だって、どれほどの苦悩と迷いから作品を生み出しただろうかと思う。

普通なことは、実は安全なことで、安定している。

みんなから突出した才能を発揮させることは、不安定の中から綱渡りのように作品を結晶させる繊細な作業だ。

うつにもなるそうにもなる。

揺れる心に翻弄されながら、孤独を肥やしとして、作品を輝かせる。

尖った才能は嫉妬の対象にもなる。

悲劇も起きる。

それでも、作品を世に生み出したいという熱のある人がプロになっていく。

才能は儚い。

それは天から与えられたギフトと試練。