野田洋次郎が優生思想をツイートしていた。

子育ては、子供が「元気」で、「幸せ」になってほしいと願いながら育てるのが普通。

優秀な大人に育って、国家のためになれなんてことを第一に考えたら、心がねじ曲がり、健康も失い、社会に害を及ぼす人間にもなりかねない。

野田洋次郎は、子育てを生産工場のように思っているのか?

心身ともに健康な子供に育てるのは、夫婦の愛情の積み重ね。

生まれ持った才能を開花させるのは、心身の健康があってこそ。

国家プロジェクトで選ばれた夫婦に「愛」なんてあるわけなくて、家畜のように生産するなんて化物遺伝子の人にも失礼。

野田洋次郎は、冗談だと軽く言ったが、エリート階層では、真剣に考えている人も多いような気がする。

遺伝子による命の選別。

サラブレッドのように、遺伝子で交配させるのは、人権に対するひどい侮辱だ。

それはまた、劣性遺伝子を排除する思想にもつながる。

遺伝子が様々あるのは、環境の変化にも耐えられるために多様性が必要だから。

優秀とされるのは、現時点での環境での優秀さであり、環境が変われば、優秀とされる基準も変わる。

遺伝子で淘汰するべきでないのは、多様性を失ってはいけないから。

また、優れているから幸せなのではなく、劣っているから不幸なわけでもない。

人生で直面する問題に対して、大小様々あっても、誰でも、孤独に、わからないことに試行錯誤しながら挑戦しなければならない。

それは、優秀かそうでないかは関係ない。

命の輝きは、目の前の問題に、精一杯、力を尽くして挑戦すること。

人から見て、小さな山でも、それがベストを尽くして超えた山なら、大きな成功に違いない。

売れたから優秀で価値があり、売れなければ劣っていて価値がない。

資本主義の市場原理では、そうかもしれない。

でも、個人の小さな宇宙の中では、心の中がすべて。

自分が、自分を判断する。

自分を褒めてあげられたら、劣った遺伝子でも、そんなの関係ないよ〜