会社で、自○したい、という人の話を聞く。

結婚できないから、そう思うそうだ。

うまいことは何も言えないけど、真剣に聞いているので、感謝される。

「婚活とかしないんですか?」と聞いたら、女が怖い、と。

もうすぐ50代になる人。

結婚したいけど、踏み込めなかったみたい。

勇気があれば、変わったのかな?

怖いという気持ちから抜け出せないまま、適齢期を過ぎてしまった。

独身貴族で、ひとり旅も、高級な寿司も、結構、楽しんでる。

それでも、自○したい、と。

自分は、ダメ人間だと思っている。

○○だから、結婚できない、というパターンを繰り返している。

人当たりがよくて、感じはいいのだけど、私の顔を見るなり「自○だぁ〜」と脅してくる。

「俺が自○したら、どうする?」

………悲しいですよ〜

「そうか」

この人の幸せって、なんだろうな、と考える。

日本に生まれただけで、恵まれてる。

被災して苦しんでいる人に比べたら、恵まれてる。

それに気づけない闇の中にあって、自分に不足しているものから抜け出せない。

悩むことを繰り返す。

そこから抜け出す行動へは、踏み切れない。

結婚は、自己犠牲の繰り返し。

自分のやりたいことをがまんして、あとから幸せをもらうようなもの。

受け取っている幸せだけを見て、「結婚っていいな〜」と輝いて見えるらしい。

………ひとり旅とか、回らない寿司とか、うらやましいですよ〜、私はできないから。

「それでも充実してるんだろ?」

結婚の苦労は、見えないんだな。