石渡 茂
参照(↓)Wikipedia:石渡茂
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B8%A1%E8%8C%82
石渡といえば、やはりあのスクイズ空振りの印象が強烈過ぎて、他の記憶が殆ど思い出せません。あくまで素人目線ですが、『何とかバットに当てれんかったか??』と思うのは筆者だけではない筈です。
2003年8月。筆者は藤井寺球場へウエスタンリーグ(2軍)公式戦・近鉄場ファローズ-阪神タイガース戦を観に行きました。
この年、阪神タイガースは18年ぶりのリーグ優勝に向けセ・リーグ首位を独走中。その為(阪神は兵庫県のチームやけど)大阪の街は大層盛り上がっておりました。その流れで2軍のゲームにも多くのタイガースファンが押しよせ、ホームのバファローズファンが大人しく観戦せねばならないのかと不安を抱えながら1塁側スタンドに入ると3塁側の阪神ファンより、明らかに多い近鉄ファンが陣取っているのを確認し、ホッとしたのを良く憶えております。
この時の2軍監督を務めていたのが石渡茂。バファローズの先発は翌年、阪神へ移籍する事になる2軍調整中の前川勝彦。初回から猛虎打線の餌食となり大量失点。そうなると1塁側からは前川に対し、容赦ないヤジが飛びます。
『アホ!!』『ボケ!!』『カス!!』
筆者が小学生の頃、日生球場や大阪球場で観戦してると常にどこからか、ガラの悪いオッサンの『アホ!!』『ボケ!!』『カス!!』というヤジが聞こえていたものです。当時、近鉄バファローズは大阪ドームに本拠地を移して7年目。スタンドは家族連れやカップルが増え、汚いヤジが飛ぶ事などなくなりました。本当に久し振りに『在阪パ・リーグ』の空気に触れ、とても懐かしさを感じた事は言うまでもありません。
話をこの日のゲームに戻します。
不甲斐ない投球の前田に向かってた汚いヤジは次第に監督の石渡茂にも向けられるようになり、『アホ』『ボケ』『カス』といった定番フレーズに混じり、『イシワタ~、お前があん時、スクイズ空振りせんかったら、日本一になっとったんじゃ!!』といった類のヤジも頻繁に飛び交っておりました。
2003年当時、あれから24年経過しておりましたが、大阪人、特にバファローズファンにとって、あのスクイズ空振りは忘れる事が出来ない悪夢なんですね。
勿論、石渡茂自身も忘れられる訳なく、『いつか監督になったら、優勝を決めるゲームの決勝点はスクイズで決めたい』と後に語ったそうです。