戦後最大のミステリ | 繭の夢

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犬、手芸、読書、クラシック音楽、絵画、映画…好きなことを、気まぐれに。

昨日今日と有休にし、6連休。
犬の傍らで映画を見ながら針仕事をしたり、読書や英語の勉強をしたりと、いつもの週末と変わらない。

今日ものんびりしようとしていたら、先程夫から「今から帰る」と電話。
チッ。のんびりできないではないか。
私は夫が好きではない。簡単にいえば、価値観の相違。もちろん結婚した時は好きだった。

夫は仕事の都合で週末しか帰ってこない。だからなんとかやれているようなもの。
毎日帰ってくる人だったら、多分とっくの昔に離婚していたと思う。
実際に離婚届を突きつけたこともあったが、ふざけて犬の名前を書かれた。

少し年下の甘ったれで全く頼りにならないし、逆に何度も尻拭いをしてきた。足を引っ張られてきた。
収入も私の方が1.5倍以上高く、なんのために一緒にいるんだろう、と思う。
結婚した時、だいぶ年上の既婚の友人に「結婚して共に闘う相手ができるのはいいこと」と言われた。
名言だと思ったものの、うちは共に闘うどころか、いつも私が一人きりで前線に立っているように思う。夫は私の後ろでヘラヘラ笑っているだけ。

愚痴になった。

話変わって、少し前になるが、戦後最大のミステリとされる下山事件を取り上げたNHKスペシャルが放送された。
なかなか見応えがあり面白かった。
キャノンのインタビュー映像があったとは。

数日前に再放送されたので、また見た。

私の下山病歴は数十年に及ぶ。
ドラマに出てきた松本清張の「日本の黒い霧」や矢田記者の著書含め、関連書を相当読み漁ってきた。

そのため、少し物足りなさも感じた。
旅館の女将が首謀者側と繋がっていたことなど、ここまできたらもう一歩踏み込んでほしかった。
とある本でこの事実を知った時、恐ろしさのあまり鳥肌が立った。まさに事実は小説よりも奇なり。
そして、人間ほど恐ろしい生き物はないと痛感した。幽霊なんかより生身の人間の方が恐ろしい。

他にも、下山事件を知る人なら誰でも思いつく企業名が出てこなかったのにも、肩透かしを食らった気分だった。敢えてのことだろう。まだ下山事件は終わっていないということか。
折りしも、三鷹事件の再審請求が却下されたところだ。

柴田哲孝氏の「最後の証言」、これが真相だと思う。

12センチのおチビさん。フルシリコンで精巧な作り。