甲状腺摘出手術、術後2日目〜退院まで。
術後2日目、木曜日。
わりと静かな病室で、回復室にいた時よりしっかり眠れました
服薬は続けているけど、もう痛みもほとんど感じません。
喉のイガイガも、普通に生活できそうなレベルに回復しました。やっぱり睡眠って大事…!
先生の訪問があり、「順調なので、明日の朝ドレーンを取って、明日の昼には退院できます。
午後までいてもらっても大丈夫なので、選んでください。」と言われました。
やったあお昼を食べたら帰ることに決め、親のお迎えもお願いしました。
歯科も訪問して下さり、口内炎をカバー。こちらもだいぶ良くなりました。歯科の診察はこの日までだったと思います。
声帯が正常かチェックの検査をする方もいらっしゃるそうですが、私はあまりにも声がしっかり出ていたので、手術後は一度も声帯の検査はしていません。
元気になっている分、暇で暇で食事だけが楽しみ…という感じでした。
暇つぶしもだんだん飽きてきて、読書やゲームなど、いろんな種類をローテーション。
看護師さんはすごく気さくに話しかけてくれる人もいて、「入院日の朝も寄ったくらい大好きなカフェがあって〜」と話していたら、本当にその後行ってくれた看護師さんや、
動画編集に興味津々で、演奏家姿で演奏している画面を見せたら「素敵〜」と言ってくださる看護師さんも
入院中も仕事のメール連絡は絶え間なくしていて、「るんちゃん本当に手術した!?仕事してないで休んで!!」と言われたり(仕事人間)。
2ヶ月後の公演のチラシ画像が届いたりして、嬉しくてワクワクするのと同時に、「本当に無事に復帰できるのかな…」という不安もよぎるようになってきました。
手足のしびれは残らなかったけど、私は家に帰って本当に元通りに楽器が弾けるんだろうか。傷に楽器は当たらないか、痛くないのか。
不安を打ち消すように、楽譜とにらめっこしてエア練習を繰り返しました。
シャワーは退院まで下半身のみだったので、
髪の毛が洗えず、しばる→前髪分ける→前髪上げる
と、どんどん苦肉の策で進化していきました
意外だったのが、入院期間でお肌がツヤツヤになったこと。一日中ノーマスク+ノーメイクでクレンジングもしない生活が、こんなにお肌に良いとは…!保湿も化粧水くらいで頑張ってなかったけど、これはびっくりでした。
身体の動作的には、首を軽くうつむかせる体勢を取ることが多くなったので、やはり首肩のコリはすごかったです。手術翌日から軽いヨガも再開してみましたが、恐々やるのであまり伸びずヨガの話はまたじっくり書きます。
首も、「怖がらずに上以外の方向ならどんどん動かして!甲状腺の手術後の患者さん、みんな振り向く時にロボットみたいになって面白いの」と看護師さんに言われ、
私は絶対ロボットにはならない…!という強い意志で振り返りましたが、もれなくロボットになっていて爆笑されました
退院前の夜も、おばあさんの絶叫やおじいさんの大声などすごかったですが、人間の慣れって怖くて、ほぼ問題なく眠れるようになってました。耳栓ありがとう…!
その日の夜は、同室に新しい方が救急搬送されてきたのだけど、消灯後に「ナースコールどこだろう…わからない…」と呟いていてかわいそうだったので、代わりにナースコールを押して「向かいの方が呼んでます!」と言ってみましたこれが入院中、最初で最後のナースコール!
この日の夜勤は、看護師さんが全員男性になりました。すごい…!
「オムツを変えてほしい」という女性に、「男性しかいないのだけど大丈夫ですか?」と聞いて配慮されてました。
迎えた退院日。
朝ご飯の後、先生がドレーンを外しに来ました。
これが結構怖かったベッドに軽く仰向けになってやってもらったけど、首元でハサミみたいなものの「ジョキジョキ
」という音が怖くて、
「そんなに緊張しなくていいよ」と言われました。
ドレーンが無事取れて、退院用のテープに変えます。テープは縦貼り。
これが意外と誤算で、「そっか、最初は縦貼りしてなきゃいけないのか…!結構幅あるし目立つ…!」という感じでした。
↓一番右は、ドレーンの痕なので、切った痕は左3このテープの幅のみ。
その後、説明室に行き、手術の結果と今後の注意点を聞きました。
まず、手術で摘出したものたちの写真を見せてくれました。
甲状腺…片方でもかなり大きい!!こんな大きいものを3cmくらいの傷痕から、声の神経も守りながら摘出した先生すごすぎる…!
腫瘍はシュパっと半分に切ってくれてあって、なんか牛脂みたいな…ういろうみたいな質感…
リンパ節はたしか4つ摘出となりましたが、リンパ節は白い石みたいに見えました。「リンパを流して〜」とかよく聞くので、こんな固そうなものだったのか!とびっくり。
今後の説明では、
・溶ける糸で縫ってあるので、抜糸は不要。
・次の診察(3週間後)まではテープは縦貼り。その後横貼りになる。次の診察の時には病理検査が終わっているはず。
・日焼け厳禁。2週間くらいは湯船につかるのも控える。
・重い物を持たない。首をそらせない。
・テープは肌に優しいものなので、かぶれる人はあまりいない。
といった説明がありました。
私からの質問は、
「テープは3日くらいで貼り替えるとあるけど、あまり替えない方がいいですか?」
→「剥がれてきたら貼り替えるくらいで、貼りっぱなしで大丈夫。」
ここは術後の傷の治り方を左右する大事な所です。「毎日貼り替えて!」という病院もあるそうですが、私が調べた整形手術の先生は、「術後は極力剥がさないで!1ヶ月半くらい貼りっぱなしでもいいくらい。」と言っていて、
私もそれを信じて、5日〜1週間くらい同じテープで過ごしました。
あと、「どうしても首を露出しなければの現場があるけど、そういう時は日焼け対策としてテープを何重にも貼っても大丈夫?」
→「大丈夫だが、かぶれるリスクは高まる」
とのことでした。
聞きたいことが聞けたので、お昼ご飯を食べて、着替えて、荷物をまとめました。(CSセットのコップやティッシュ箱は持ち帰ってくださいと言われました。嬉しい♪)
↑最後のご飯♪前日に、「牛乳でお腹がゆるくなってきて…」と看護師さんに言ったら、退院直前なのに飲むヨーグルトに変更してくれました。栄養士さん、本当にすごい!
迎えが来たので、支払い済ませてもいいですか?と新人看護師さんに伝えても、??となってなかなか帰れない…
どうやら、この病院はお年寄りが多いため、患者が自分で支払いをするというのが珍しく、「自分で支払うんですか!!そういうことか!1階の会計へお願いします!」とかなり時間が経ってから案内されました
支払いはすぐに済みました。5万ちょいだったかな…?CSセットの支払いは後日郵送されてくるものを振込で、保険のための診断書も後日支払いだったので、全部で7万くらい。という記憶。(その分は後日、保険の入院手術手当で戻ってきています。)
受付で、診断書の申請書のようなものを書き、保険会社からもらった診断書の用紙を、先生に書いてもらうために提出しました。診断書は病理検査が終わってからなので、保険の諸々のお金がもらえるのはまだまだ先です。
売店で指定されたテープを買いました。(マイクロポアサージカルテープ ネクスケア)
この時はなにも考えず、幅の細い方と太い方、両方とも購入しましたが、のちにどちらも使うので大正解
最後に病棟薬剤師さんが「実は同じ高校出身で…」と話しかけてくれて、私のコンサートを聴きに行きたい!と本気で言ってくださったので、
「名前で検索していただいたら次の公演のご案内出てくると思います次の公演は約2週間後なのですが…不安だけど頑張るので、ぜひお待ちしています!」と伝えてきました
迎えに来てくれた母に、「紫外線防止できそうなもの持ってない!?」と急遽ハンカチを借りて首に巻きました準備しておけばよかった…。
久々の外は気持ちよかったけど、久々の車、動いて家に入って…と、やはり本調子ではない感じでした。
こうして無事退院!
さあ!ここからが本題!演奏会に向けて、少しずつ生活のリハビリをしていきます。
次回は、声の話。退院翌日の歌声を公開です