前回の振り返りで、手術決意した私。(2022年2月)

先生に「3月って手術できませんか!」と聞くと(決断したら、即行動!というわかりやすい脳です笑い泣き)、

「3月は手術日が埋まってしまっていて、4月以降は来年度の病院の年間予定がまだ出ていなくて、手術日として決まっている火曜日が学会等と被ると、手術できないのでまだわからない」とのこと。

手術日が埋まっているなんて…毎週誰かが同じ手術をしていて、仲間がたくさんいるんだなあと、不思議な気持ちになりました。


家に帰って、親に「腫瘍のお友達ができてね…怖いから手術しようと思う!後悔したくないし!」と伝え、スケジュール帳とのにらめっこが始まりました。

こんなに早く手術になると思っていなかったので、この時点で8月くらいまで演奏会目白押し。(ありがたい🙇‍♀️✨)

1ヶ所だけ…5月中旬の本番ラッシュを終えて、次の6月の本番まで3週間空くところが、最長で休めそう。

3週間…1週間は入院で、2週間で回復して、コンサート本番…

行けるのかな…と不安でしたが、この復帰コンサートがちょうど自主企画系。最悪代理の人に演奏を変わってもらうこともできそうだし、曲もそこまでシビアなものでないし、周りの仲間に全面的にサポートしてもらえそう。

ここしかない!と思いましたが、「でも教室のレッスンもなるべく動かしたくないし、迷惑かかるのやだし、やっぱお盆まで待とうかな…」なんてブツブツ呟いていたら、


「それでお盆まで先延ばしにして、また腫瘍が増えたら後悔しないの!?絶対後悔するよ!

仕事は自分が休んでも意外となんとかなるものだよ。」

と母からアドバイスが。

仕事人間母から仕事人間私に、ありがたいアドバイス笑い泣き

たしかにそうだよね…!と目が覚めて、その日程に希望を出すことにしました。


「この日がいいです!」と5月の日程をお伝えしたら、こんな3ヶ月前からスケジュール決める人は珍しいらしく、予約もみなさん1ヶ月前くらいにするようで。

でも、仕事の性質上、早めに決められないと困るんです…本番の日程が決まってて…!とお伝えし笑い泣き

3月に一度、この日がいいです!と先生にお伝えし、うっすらと日程を予定しておいていただき、

4月で病院の年間予定が出たところで手術日正式決定。無事、希望していた日になりました。


私はこの先生の個人医院に通っていたのですが、そこには手術の環境は無いため、紹介状を出してもらって、同じ先生が所属する大きな病院へ転院することになりました。これからは、その手続きもあります。


手術日の希望を伝える診察で、初めて母にもついてきてもらいました。

先生は、今までの腫瘍の経緯から、手術についても軽く説明してくださり、

私の首に定規かなにかを当てながら、「このあたりを5〜6cm切る感じです。」と言われましたが、全く実感がわかない笑い泣き


「なにか親にできることはありませんか?」と先生に母が聞いた時、そのありがたみに少し涙腺が緩むえーん


手術後NGなことを聞き、「重い荷物を持たない」というのが私が一番仕事に影響する所でした。

私の先生は手術後NGなことをそんなに言わないタイプで(神経質になりすぎないで〜普通に動けるよ大丈夫。という感じ。)、普通の荷物なら全然大丈夫、前屈みで漬物石持ち上げるような動作がダメなんだよね、と言われ。

グランドハープは35kg、レッスンで使う小型ハープでも13kgあり、毎回仕事の度に自分で運んでるんです、と伝えると、

「それはやめといた方がいいね笑い泣き」と。

ですよね。笑い泣き

手術後1ヶ月は重いものNGとのことなので、楽器を運ぶ日はこの時点で親に空けておいてもらいました。もちろん、手術日も空けてもらい。

母がその年から仕事を完全退職し、家にいる予定だったので、ナイスタイミングで本当にありがたかった…!


今回の手術で、家族が必要な場面が2回。

1回目は手術直前の診察で、書類への家族の署名がないと手術や入院ができません。

2回目は手術中。よくドラマで手術中に廊下の椅子に座って祈る…みたいなシーンがありますが、

手術中も、家族にいてもらう必要がありました。もしもの事態になった時に、即決してもらう必要があるからかなあ?

前のブログでも登場したドラマ「ファイトソング」でも、手術前に家族の署名が必要と言われ、手術のことを誰にも言いたくなかった主人公が困ってしまい、初めて周りの人に打ち明ける、というシーンがありました。(児童養護施設で育った主人公、母のような寮母さんが診察についてきてくれるシーンは温かすぎて、涙が出ました。)


私は手術も入院もしたことがなかったので、家族ってこんなに必要になるのか…と初知りでした。


次回は、周囲へのカミングアウト編。やんわりと手術のことだけ伝えた人もいれば、本当に仲の良い人には癌ということを初めて伝えたり。

私の温かい周囲の声かけを振り返ります。