前回、診察で甲状腺乳頭癌の微小癌を「経過観察していく」と決めた私。(2020年9月)

そこで肺に転移していないか、肺のX線写真?を撮り、今のところは転移が無いことを確認してから、経過観察期間に入りました。

次の診察は3ヶ月後。また、いつもと変わらない生活を送ります。


経過観察に入り、まずは自分の先生の所で同じ手術をした、知り合いの経験談を聞きました。

母のお友達が、偶然同じ病気で甲状腺を片側摘出→10数年後に再発し全摘となったので、2回手術をしたと、母が知っていました。

母が電話してくれて、ドキドキしながらお話すると、

「早く見つかって良かったねえおねがい私は手術後は声が出にくくなったり、だるくなって体調管理が難しくなったりしたけど、○○先生はとっても手術が上手いから、今は首の傷は全く目立たないの!すごく綺麗に縫ってくださるよ爆笑だからもし手術になっても、大丈夫だよ〜ニコニコ

とお話してくれました。この時の、手術上手いよ!は手術直前まで私をとても安心させてくれたし、この方から再発したと聞いたことで、私ももし手術をしても、何年後かに再発する可能性もあるんだな。と覚悟することができました。

優しいお声に、涙が出そうなほどホッとしました。

実際、私も自分の担当ドクターへの信頼感がすごくありました。必要なことをクールにお話されるのがわかりやすく、経験もとてもあり、患者に心配をさせない。余計なことも聞かれないし。

甲状腺はホルモンの臓器ということで、かかりつけ医とは一生のお付き合いになると思うので、良い先生に巡り逢えて本当に良かったです。


続いては、保険の話を聞くため、保険屋さんへ。

その後、父に甲状腺乳頭癌と診断されたことを報告したのですが、なんせそういう性格の父ですから(前話参照)

「なんで診断される前に保険見直さなかったんだ!今の保険じゃ死亡保険金おりないぞ!自分の葬式のお金くらい自分で用意してくれ?」

と言われました笑い泣き思ったことはなんでも言ってしまう性格で、心配してるからこそのこんな言い方だとわかってるので、私も「で、ですよね〜…笑い泣き」くらいに思い笑い泣き

保険は学生時代に親に言われたままなんとなーく入り、軽いプランのまま、見直しせずに社会人になっていましたアセアセ(保険をないがしろにしているのは、個人事業主や自営業あるあるかと思います。職場にそういう人も来ないし、見直す機会がないんです。)

母に保険のことを任せてたので、どこの誰が担当かもわからず、母も適当で、「とりあえず保険会社の相談窓口行ってみたら〜?」くらいで笑い泣き


断言します、がん告知後の保険の相談は、できれば家族や大切な人と一緒に行ってください!!


私はふわっとしたまま、保険会社の窓口へひとりで行きました笑い泣き

まずわかったのが、私の保険は数年前に母が管理代理店を動かしていたので、相談に来た場所を間違えたこと。窓口の方も、自分の代理店で管理してるお客さんじゃないので正直困る…という感じでした。(そりゃそうだ。)

そしてはっきり、「がんと診断されたら、保険の見直し・新規加入は一切できません!」と言われました。強めに言われました。きっと、こういうトラブルや不正をしようとするお客が多いからだと思います。

それが私には、改めて現実を突きつけられるようでショックで…涙が溢れてしまいました。

窓口の方は、もし手術になったらの段取りを確認しておきましょうか!と優しく応対してくださり、その日は帰宅。感謝でした。

CMで「がん保険」という単語を聞きますが、がん保険はがん治療後3年や5年経たないと入れないもの。

つまり、甲状腺がんの経過観察をしている間は一生入れません。

甲状腺がんの「経過観察」という概念が特殊なので、甲状腺がんだけ保険での特例を作ろうという動きもあるそうです。

でも、今のところそのような特例のある保険はありません。手術し、がんが無くならない限りは保険加入はできません。


なんとか死亡保険金がおりる保険に入れないか…

本当に色々検索しましたが、結局は「自分で万が一用の金を貯めていって、家族がお金をおろせるようにしておくのがいいんだな。」という考えに辿り着きました。


私のようにならないためにも、保険のことが心配な方は、担当さんや保険の内容をしっかり確認して、少し辛いですが診断前に相談しておくことができるといいのかなと思います。相談時は、ショックを和らげるため、ぜひ誰かと一緒に…キラキラ

次回は、約1年半の経過観察中の検査についてと、今回の保険のように、がんになったらできなくなることについてを詳しく書いていきます。