こんばんは
前回のブログはアメトピに掲載いただいて、たくさんの反響をありがとうございました！初心者なので、「アメトピ…？」と思わずググってしまいました
前回、告知で甲状腺乳頭癌の微小癌だと告知された私。(2020年9月)
次回の診察までに、手術して取ってしまうか経過観察か、決断して先生に伝えなければなりません。
まず私がやったのは、情報集め。
先生に「経過観察がおすすめ」と言われたものの、自分で情報を確認しないと納得できなかったから。
隈病院という所が、甲状腺の病院としてとても有名で、サイトにわかりやすい解説をたくさん載せて下さっています。↓
この解説を読み、私の微小がんは低危険度のものと確認し(気管や声帯に影響していないし、リンパ節に大きく転移している様子もない)、
・微小がんを手術した人と経過観察する人、長期にわたってデータを取ると、どちらもその後の生存率や再発率は変わらない。
・むしろ微小がんで手術することは、反回神経麻痺など手術することのリスクが高い。余計な後遺症で悩むよりは経過観察の方が…。
・微小がんが3mm以上増大する人は10%未満の確率だが、もし経過観察中に進行してしまったら、その時点で手術すればその後には影響しない。
このあたりの情報が私にはとても有益で、「このまま腫瘍が大きくならない可能性にかけて、経過観察を選ぼう！」となりました。
ただ、私はこの経過観察の期間がとても辛かった…
「がんが体の中に見つかっている、でも治療せず経過観察(いわば放置)している」という状況って、みんなの一般的な知識すると理解不能ですよね。
がんは、早期発見・早期治療ができてよかったね！！と言われる病気なのに、甲状腺の微小がんに関しては、「早期治療」という概念がないんです。
手術が伴えば、周りに「実はがんが見つかって…」なんてカミングアウトしやすいですが、
経過観察だと、「がんを持っているんだ…」とは自分からなかなか話しにくい。
私も、家族以外は誰にも話しませんでした。
もう保険も見直せないし、がんと診断されることで出来なくなることもあります。(献血・エステなど)
「たとえ5mmの微小癌でも、体にがんがあるということが嫌で手術してしまう人もいますよ。」と先生に言われましたが、その時は「たしかに万が一進行や転移したら怖いよね〜」と思いましたが、
今思うと、上記の気持ち的に、手術した方がスッキリしてたかもなーとも思います。
そして、次の診察。
経過観察を選びます、と先生に伝えると、
「わかりました。やっぱり手術したくなったら、言ってください。」と言われました。
で、ネットでは経過観察を選んだ人の声をあまり見つけられなかったので、聞いてみたんです。
「あのー、みなさん、手術のタイミングってどうやって決めてるんでしょうか？」
「そうですね、結婚式が控えているからその後にしよう(傷が残るから)とか、妊活をしたいからその前にしようとか、そんな感じですかね。」
↑この言葉、当時の私にはズドンと響きました
これ、先生的には、一大イベントがあるなら合わせた方がいいし、ホルモンにも影響するからね。という意味で言ってくださったのですが、
当時恋愛ではズタボロ、パートナー探し中の私にとっては、
「そうか…みんなは隣に将来を一緒に歩む人がいて、自分の病気や将来について、隣のパートナーと一緒に決めてるんだ…」
という捉え方をして凹んでしまいました
甲状腺乳頭癌は遺伝する可能性がほんのわずかにある。妊活には影響ないとはいえ、ホルモンの臓器がひとつ無くなる。
このことは、女性として今後結婚出産を考える上ではとてもハンデに思えて、
婚活するにしても、相手にいつ病気のこと伝えたらいいんだろう。この先、私のがんのことを一緒に考えてくれる人なんて現れるんだろうか。
と、婚活の上では経過観察の期間はとても鬱々としてしまいました。
実際は、そんなこと気にしない！という男性が多いと今では感じることができています
なので私は、今後もひとりで自分のことを決断していくことになります。(ずっとひとりなので)
ちゃんと検査すれば、実は成人女性の3.5%が持っている甲状腺の微小ガン。命にほとんど影響無いので、亡くなった後はじめて発見されるなんてことも多いそうです。世の中で、「甲状腺がんの過剰診断！」なんて騒がれるのも納得で、私も診断されなければ良かったかな…そしたら何も知らないまま結婚出産もできてたりして…なんて思ってしまいました。
でもそれは、進行しなければの話。私はこの後どんどんと腫瘍が大きくなっていったので、結果、早期発見できてよかったです。
私が経過観察を選んだ上で一番重要視したのは、
「甲状腺が2つある、ホルモンの数値的にも万全の状態をなるべく長く続けたい！」という所でした。実際は、手術で片方だけになっても数値は正常に保てています
が、この時は、片方だけになったらガクンと数値が変わるのではないか、身体がダルくなるのでは…？と怖かったです。
甲状腺が2つあるうちにパートナー見つけて、出産までしてしまいたい！！なんて婚活を焦ったりしましたが、焦ってもなにも良いことはありません
こんなにせきららに書いて、身バレして大丈夫だろうか
次回は、経過観察を決めた後に行動したことについて。