【書籍紹介】①自ら学ぶ自由に生きる 究極の多様性教育

 

【書籍紹介】②自ら学ぶ自由に生きる 究極の多様性教育

の続きです。

以下はこの本の注文フォームです。

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③では気になった文章を紹介します。

今でも私は子ども達に一日をどう過ごしたのか、判断はせずに好奇心を持って聞き続けています。最初は適当に遊んで特に何もしない日が続いていたようですが、少しずつ長男に変化が現れ始めました。自分から物事を始めることに躊躇しがちだった長男が、スタッフに直談判して日本語のレッスンを開始した、とある日話してくれました。ピアノのレッスンも、自分からお願いして始めました。自ら働きかければ、物事は動くという体験を少しずつ積んでいることは、今後の彼の人生にとってもプラスになるのではないかと感じています。(中略)

もう一つ、彼らを見ていて思うのは、忍耐力が身についてきていることです。これは意外でした。好きなことができる環境にいれば、逆に我慢することを覚えないのでは?と思うかもしれませんが、そうではないのですね。何故かというと、他の子ども達も好きなようにすることを受け入れないといけないからです。自由には責任が伴います。それは自分と他の生徒の自由も受け入れることであり、その過程は平坦ではないようです。徹底的に話し合って、各人が納得出来る環境を作っていく。先生もいないので、「時間がないから、これでもうおしまい!」ということもない。これに付き合うスタッフの方々の忍耐力も凄いと思います。

 子どもの自主的な学び、それをサポートするスタッフという環境があるんだなとこのエピソードから思いました。私はもう学校教育を卒業しましたが、最近の学びは 受け身では無く、学びたいから学んでいると思える今日この頃、そうやった学びはとても面白いんですよね。学校教育段階でもそのような経験ができることは素晴らしいなと思いました。

 もう一点の忍耐力ということですが、教育はみんなが自由を獲得するために必要なものという苫野さんの本のことを思い出しました(でも、ほとんど忘れてしまったので、この本についてはまた読んだら紹介します)。このように、お互いの自由について議論を戦わせる場があるということも素晴らしいですよね。学校ではそもそも自由というものが存在しないから議論の余地は無い気がします。