解禁は完全にやられた。
今度こそは叩きのめしてやる、・・・つもりで五日の午後十一時に出発、現地に予定より早く六日の午前三時到着、夜明けまで暫しの仮眠。
水面は風も無くべた凪、気温が低いのか水面に白い蒸気みたいなのが流れている。
六時半から釣り開始、二投目に型の良い奴のチェイスがあって、今からだと期待したがその後は何の反応も無し、何人かの釣人が「どうですか?」と尋ねて来たがお互いに何も釣れていないようだ、他にも何人かいたけど誰も上げてないようですとの事。
暫く粘ったが何の反応も無いため上流部へ移動、ある場所で見覚えのある車が停まっていた、釣り場へ降りて行くと「コハさん」が釣っていた、お久しぶりと挨拶を交わして釣果を聞くと「何にも釣れません」。
何処に回っても釣れないようだ、水が多いせいだろうか、ワカサギの回遊も見られない、去年の解禁は朝夕は回遊が有ったのにな、
場所を移動しても同じようなのでさっきまで釣ってた所に戻る、午後一時まで粘ったがチェイスさえ見られない、釣れない・姿も見えない、心がポッキリ折れた、返討ちだと意気込んでやって来たが、反対にやられてしまった、もう釣りを続ける気力さえ失った、明日までやるつもりだったが帰ろう。
このつぎはワカサギが回遊を始めるだろう三月の末くらいに来て見ようか。
まぁ、釣りは自然を相手の遊び、こんな事もあるさ、次こそは…ほんとに釣人は諦めが悪い![]()
