「放牧にはメリットもデメリットもあるが質の良い乳製品を提供できるようこだわりたい」
というある酪農家のコメントは印象的でした。
意識やサービス、そして付加価値の本質とは本来そうあるべきではないかと思うのですが、日本国内ではそういった認識はいまいち浸透していないのかもしれません。
放牧とは、畜舎の中に閉じ込めて毎日決まった時間に人工飼料が給餌されるのではなく、太陽光を浴び屋外で運動をしながら土に生える草を食べて育つ事です。より個体へのストレスや負担が軽減され搾乳の質が向上するそうです。
たしかに牧場で飲んだ牛乳やソフトクリームは普段スーパーで売られている物とはひと味違う美味しさでした。
規模も勝手も違いますが
hirotomojoでもこの放牧スタイルに憧れて10年程試行錯誤してきました。
環境や条件〜状況はもちろんのこと
いわゆる「給餌」としてコマツナ・チンゲンを食べやすくカットして与えることにも執着せず
まずホシガメ自身が土に生える植物を選択でき、
そして根から引きちぎって食べるというプロセスにも何か意味があるのではないか?という実験的な意味も含めております。
これはたしかに手間も時間もかかりますし、何といってもすぐに結果に結びつくわけではありません。
天候や外敵によるリスクもあります。
しかし、そんなハードルをひとつひとつ乗り越えながら実感できる事例もゼロではありません。
例えばこの乾燥した糞を分解してみると繊維質がビッシリです。まるで干し草。
さすがに冬場(室内飼育)にここまでの糞はキープできませんがインドホシガメの本来の腸活とはフードやサプリメントではなく食物や環境条件から維持していく大切さを実感しました。