※59話までのネタバレあり。
久しぶりに進撃の巨人(Season3) Part2を見る。
憲兵団を相手取る内乱を制し、体勢を立て直した調査兵団。新たに即位したクリスタ改め、ヒストリア・レイスの命の下、雪辱の「ウォール・マリア奪還作戦」に赴く調査兵団。
彼らの切り札は、先の内乱の渦中でエレンが新たに手にした「硬質化」の力と、新兵器「雷槍」。万全の態勢で決戦へ赴く調査兵団だが、敵もさるもの。
獣の巨人はその体躯を活かした投擲能力で調査兵団を圧倒。開戦早々に壊滅状態に追い込まれる調査兵団。リヴァイ兵長とエルヴィン団長は共に決断を迫られる。一方エレンを中心とする104期生もまた、鎧の巨人、超大型巨人を相手に劣勢に追い込まれる・・・。
際立つのはアルミンとエルヴィンの決断の対比だ。二者は共に「自らを囮」とする「陽動」で活路を拓く。友の想いを受けるエレンとリヴァイはそれぞれ全力で一瞬のチャンスを掴み勝利をもぎ取る。
しかし、代償は大きい。兵団は壊滅状態。アルミンとエルヴィンはともに重体。ただ一つの「巨人化薬」を「蘇生薬」と見做し、兵団のメンバーは決断を迫られる。
決定的だったのはアルミンとエルヴィン、それぞれの動機だ。エルヴィンの原動力は「罪悪感」だった。かつて「好奇心」が仇となり「父を失った負い目」。それの贖罪のため、真実に歩むほどに積み重なる、自分を信じた者達の犠牲。罪悪感が新たな罪悪感を呼び込む負の連鎖に追い詰められていたエルヴィンの苦しみをリヴァイは看破する。
そして、エレンが必死にリヴァイへ伝えたのは、アルミンの抱えた想いだ。「海が見たい」。絶望しかない壁内で、アルミンだけが純粋に「希望」を抱いていた。
エルヴィンを苦しみから救いたい。そして、終わらない戦いの渦中で調査兵団がもっとも必要とするのは、指揮力でも残酷な決断力でもない。それは「希望」だ。
リヴァイの決断は、アルミンを生かすことだった。
この決断は後に大きな影響を与える。決定的な戦力を失うが、「希望」は残った。そして「希望」を主張するアルミンは後に重要な「ゲーム・チェンジャー」となっていく。
そして、激戦が拓いた「道」の先、地下室で明らかになる「真実」。
ミクロ視点からマクロ視点へ。視点を変革することで、覆される善悪。根深く歴史に刻まれる対立。父の始めた「物語」。そしてエレンが目の当たりにする「記憶」。
遂にたどり着く「海」で、エレンだけが、どこか遠くを見据えていた・・・。
