※49話までのネタバレあり
久しぶりに進撃の巨人(Season3) Part1を見る。
鎧の巨人、超大型巨人をエレンの新たなる力「座標」にて退けた調査兵団。彼ら名忍び寄る新たな敵の影。拘束されたエレンとクリスタ、そして冤罪を着せられたエレンの窮地を救うため、調査兵団は進路を一転し「壁の中心」へ踏み込む。その先に待ち受けるは葬られた歴史の深淵だった。
巨人との戦いと一転し、本シーズンは人間との戦いが描かれる。対巨人戦で兵士として最高度の研鑽を積む調査兵団だったが、退陣に特化した新兵器、散弾銃を前に窮地に立たされる驚愕の展開。武器や戦術によりパワーバランスが一転するダイナミズムは大きな見どころ。猛攻をかいくぐるリヴァイ兵長の勇姿はリピート必至の格好良さ。
更には、リヴァイ兵長の前に立ちはだかるケニーとの因縁を通して彼の過去も深堀される。更にはクリスタの出生の秘密に、エルヴィンの背景、それぞれの過去も明かされていく。衝撃的な世界観から幕を開けた本シリーズだが描写の積み重ねから、キャラクター主導のドラマ要素も成熟してきた。エレン主導の従来シーズンと比較し、本シリーズは群像劇の要素が強くなり、この作品が魅力的なキャラクターの力で支えれれていることを再確認。
今回は中でも、人間心理の闇に触れ、自身も残酷な決断を迫られるハンジの葛藤に引き込まれる。残酷な現実を前に、掲げる理想をどこまで守れるか、憲兵団、商会、異なる勢力な板挟みになりながら、調査兵団の仲間のため最善の選択を模索するハンジの頼もしさ。
クライマックス。ロッド・レイスの巨人から市民を守るために奮戦する調査兵団の勇姿は、これまでの凄惨な戦いと一転し「人を守るための闘い」として希望に溢れたものとして演出される。ここで演出された「人を守るという希望」の重要性が、二度目の視聴となる今なら理解できる。
後に繋がる布石となる要素の多いシーズンだが、「ポリティカル・サスペンス要素」や「市民を守る戦い」という独自要素に引き付けられる。何より、調査兵団それぞれの掘り下げが充実している。
それゆえに、後に続く決戦への「道」が際立つ。物語は急転直下の「真実」へ・・・。
