※ネタバレあり。

 

久しぶりに24(シーズン1)を見る。

現代は「情報過多」の時代と言われる

一説には現代人が1日に受け取る情報量は、江戸時代でいうと1年分に匹敵するとの話もある。

本作24 -twenty four- はもう20年以上前のドラマだが、そのような現代性を予見した内容だ。

1話1時間、1シーズン24話なら、リアルタイムで1日分の時間となる。

であるなら、ドラマ自体を「1日をリアルタイムで描く」内容とすれば良い。

その様な発想で誕生した本作。

しかし、一つの事件を描くだけで24時間分、間が持つわけがない。

だから、本作は複数の事件を同時多発的に描きつつ、背後にある強大な事件の縦軸に少し迫る。

はせるかな、主人公のジャック・バウアーは「マルチタスク地獄」へ陥る。

アメリカを揺るがすテロの陰謀に挑みつつ、疎遠となった娘との関係修復、及び消息を絶った娘の捜索。更に、職場の同僚と、妻との三角関係の悩み。職場内部に潜むスパイの捜索、及び上層部からの圧力への対応と、そのためのそりの合わない上司の懐柔。帆が対象の政治家との関係構築に、彼のスキャンダルへの対応等々・・・

書き出してみると悪夢のような業務量だ。

24時間ではとても足りないだろう。

無茶な業務に体当たりで挑むジャックの雄姿。悪態をつきながら這い上がる姿には涙を禁じ得ない。

ジェームズ・ボンドのようなスマートな姿。ジェイソン・ボーン的な不言実行的な頼もしさ、スティーブ・ロジャースのような信念に裏打ちされた強烈なリーダーシップともまた違う。

ジャック・バウアーの姿には、必死さに由来する言い知れぬ迫力が宿る。

元々、本作視聴前にはサスペンスを期待していた。確かにサスペンス的な面白さもあったが、それ以上にジャックの不屈の雄姿に圧倒された。

その雄姿は「情報過多」の現代にこそ、より映えるのかも知れない。