おはようございます。俳優の山本太郎さんが、所属していた事務所をやめましたね。


朝一番でネットを開いて、このニュースを知って、いろいろ感じるところがありました。


ニュースから一部引用(→詳しくはここ)。


(引用開始)

福島第一原発で起こった原発事故のあと、「 反対。って言うと、芸能界で仕事干されるんです、 御存知でした?でも言ってやります、反対!」と山本は、脱原発を自身のツイッターで声高に訴え、デモに参加するなど原発反対運動を続けてきた。

 福島の子どもたちを疎開させるべく立ち上げられたプロジェクト「OPERATION KODOMOTACHI」では、7分以上にわたるメッセージを送り、23日には文科省の前で、福島県の親たちとともに、福島県の学校に通う子どもが受ける放射線量を年間1ミリシーベルト以下にするように訴えた。 

 文科省前で、「何も行動しなければ、僕は自分を許せない」とわれわれの取材に応える一方で、長年所属してきた事務所に対しては、「たくさんの役者さんが所属している事務所なんで、あまり迷惑はかけたくないんですが……」今は見て見ぬふりをしてもらっている状態なんです。本当に感謝しています。と複雑な気持ちを伝えていた山本。今回、ツイッターで、原発発言が問題となりドラマがなくなったと告白したことが波紋を呼び、事務所まで取材攻勢の電話が及んだことで、「これ以上迷惑をかけられない」という気持ちになったのだろう。

(引用終わり)


やめたのはすごいなあと思います。芸能界に後追い現象とか出てくると世の中の空気も変わるかもしれないですね。


で、ここから先は僕の仕事の「専門分野」なんで少し思うところを書きます。



「細胞分裂が続いている子供は大人に比べガンになりやすい」っていうこと自体は事実だろうし、



子供のことより別のことを優先する文科省や自治体、学校の姿勢は批判されてしかるべき。(ここが一番問題)



ただその一方で、人がガンになる仕組みについても皆でもっと勉強し、理解を共有していく。。。



どちらかというと、僕はこっちのほうが大事だと思っています。



今回のような原発事故を機に、もしガンに対する危機感や恐怖感を持ったのならば、



それはそれでいい「きっかけ」です。



怖がる前に、もっと自分の体のことを知りましょう。



それは「己を知る」ってことなんだから、無知の恐怖を原動力にするのは、少しずつ減らしていきましょう。



簡単に言えば、放射能→ガンって、さすがにそこまで直線的なものじゃありません。



「放射能によってある確率でガンが増える」っていう言葉の裏には、



ガンを促している要因と防いでくれている要因のせめぎあい、というものがあります。



このせめぎあいの中で前者が優位になって、体のバランスを崩した時に、



ガンになる可能性がありますよっていう話で、



放射能そのものがガンの原因になるわけじゃなく、「バランスを崩した時に細胞がガン化する可能性がある」っていうことが、



人がガンになるメカニズムのポイントなんだと、僕は理解しています。




ちょっと難しいですかね? 大事なのは生き方のバランスなんです。




放射能(体内に取り込まれた放射性物質)もこのバランスを崩す要因の一つとして、



作用する可能性はもちろんあると思います。その意味では危機感を持つことも大事でしょう。




でも、バランスを崩すこと自体は、僕たち一人一人の生き方のなかに原因があるわけで、



その意味で言えば、放射能はバランスを崩すかもしれない数ある因子の一つにすぎません。




そもそも、放射能を悪者=発ガン物質とみなして、それを排除すればガンが減るって、



これは体の仕組み、もっと言えば自分の生き方をあまりに単純化しすぎていて、



もっと気づかなくてはならない本質的な部分を見落としてしまう可能性があります。




たとえば感染症の場合も同じで、ウイルスや菌が病気を引き起こすのではなく、



体のバランスの崩れの中で、ウイルスや菌が病気の発症に関与することもある、というのが、



とらえ方としては妥当なところだし、



こういうとらえ方ができるようになると、




「邪魔なウイルスや菌をワクチンや抗生物質で取り除きさえすればいい」という、



これまた単純な発想から抜け出し、自分の生き方のバランスに目を向けるきっかけにもなります。




でも、現実にはみんな逆ですよね?



ウイルス、細菌、ガン細胞。。。みんな悪者にして、排除すればいいって思っていませんか?



そうすれば「健康」になれる。病気から逃れられる。。。




でも、この世の中から悪者がいなくなれば理想の社会が実現する? こういう思想を持った人がいたら危険でしょ? 笑




いまある医療を100%批判しているわけじゃ、もちろんありません。



そうしたレベルの話をする以前の、もう少し根っこにある、病気に対するとらえ方、



認識の仕方に、じつは必要以上に恐怖や危機感を生み出している原因が隠されているっていうことです。



じゃあ、どうやって生き方を変えていったらいいのっていう話ですよね?




あまり長くなってしまうと、読む人も大変だと思うので、この続きはまた。。。