おはようございます。昨日は栗本慎一郎先生にお会いして、いろいろお話を伺ってきました。
この夏に「生命科学情報室」という情報発信メディアをスタートさせるのですが、その趣旨をお伝えして、ご協力をお願いしてきたっていう感じです。
栗本先生の経済人類学というのは、いわば地球学、人間学といった、広範囲かつ根源的な内容をテーマにしているので啓発されることが多く、自分の世界観の一部を担っています。
で、僕はどちらかというと食事と腸、細胞との関わりから人間の健康とか能力活性とかをとらえているんですが、脳こうそくを経験され、いまもリハビリを続けておられる栗本先生は、食事よりも運動と細胞活性とのつながりに興味を持たれていて、かなり鋭い質問もいただきました。
要は「体を動かすことがなぜ健康につながるのか?」という話なんですが、これを説明するのはじつはなかなか難しい。なぜかっていうと、従来のスポーツの手法は必ずしも健康につながらないことが多く、ということはその根底にある運動理論も見直しが必要だからです。
見直しが必要。原発もそうですが、今はすべての分野において、そういう大きな転換期に来ています。社会は確実に変わります。変わる中で、自分が関わっている分野で古いものにしがみつく人と、新しいものをつかみとる人と、その意味での二極化がドラスティックに進むでしょう。
その変革期の中で、栗本先生の経済人類学ももう一度光を当てる必要があります。「生きる」ということはどういうことなのか? これからどう生きていくべきなのか? 人間という生物、地球という天体という普遍的なスケールの中で、個々の生き方を重ね合わせながら「根源」と「方向性」を見出していく必要があります。
それはできます。できる準備は整っているので、一人一人が目覚めることで連鎖反応が起こることを期待しているところです。