先週ですが、こちらの映画を見てきました。
是枝監督の海街diaryです。
原作を読んでいたので気になってはいたのですが、見たいと思っていた脳内ポイズンベリーが21時からのしかなく…
正直、家族の物語は今のわたしには辛いな~(実家とはいろいろあって今は接触していないので)
でも、腹をくくって見ました^_^
原作はこちらです。まだ、お話は完結してませんよ~。
それと…わたしの好きなスガシカオさん…大号泣なんて帯に書かれてるし。
このマンガはスガシカオさんがオススメって紹介していて読み始めたんです。
登場人物も多く(なんせ4姉妹だから、それぞれの関係する人が多いし)話も複雑だけど、死について…考えさせられることが多い話だと思います。
中学生なのに身寄りをなくして、父の葬式でたたずんでいる末娘、広瀬すずちゃんが登場したシーンでいきなり泣いてしまった…
そんな状態の彼女に葬式の挨拶をさせようとする不甲斐ない義理の母親…
それに気づいた(初対面なのに)綾瀬はるか演じる長女は
「いけません、それは大人の役目です。」
って言うんです。
子どもなのに子どもでいさせてもらえない辛さ…それは長女のさちも父の不倫で家族から離れ、母も再婚して出て行った…さちだからすずのことを理解できたのではないかな。
このセリフ、わたしがすごく欲しかった言葉。
自分のことになりますが、同居していた叔母がわたしが社会人一年目に亡くなった時のことを思い出しました。
学校の校長をしていた叔母は在職中に亡くなったので、高校の生徒さんたち含めて1000人以上だったかな、の大きな葬式でした。おばあちゃんの意向でそれを自宅ですることになったのですが、それを仕切ったのはわたしと同い年の従兄弟。彼が協力してくれなかったらどうなっていたか?
あとからあとから弔問客が増え、対応して、父に相談しても
「俺は喪主だ!喪主は動かないんだ!」
と逆ギレ。
もちろん母はこんな時なーんの役にもたたず、おたおたしているだけ。
悲しみに暮れているおばあちゃんに声もかけれず、父の弟の叔父に聞いてもなんか変な返事しか帰ってこない。
まわりの大人…誰もあてにならないじゃん…
わたし、家族が亡くなるの初めてなんですけど…
見かねて、一緒に駆けずりまわってくれたのは従兄弟のみっちゃんだけでした。
みっちゃんありがとう~(T . T)
今思えば、社会人一年目のわたしには荷が重すぎたと思う。
仕事一筋で結婚もせず、高校の校長にまでなったのに、あっという間に人って死ぬんだ…
家の中でも教師、わたしに厳しかった叔母の死を悲しいとも感じない、家族なのに…
通夜を終えた翌朝、道路にズラリと並ぶ花輪を見て、虚しい気持ちにしかなれなかった…
「大人に大人らしく、振舞ってほしかった」
「守ってもらいたかった」
まわりの大人たちを許せない
そんな心が今もくすぶっています。
映画のすずは姉妹と異母兄弟だけど、鎌倉に来て家族になっていきます。
すずちゃんと桜並木のシーンがホントに美しかった。
家族の空気を感じられるいい映画でした。
樹木希林と大竹しのぶの演技もすごくよかった、間違いないですね~。
長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございます!