こちらは、

「煽り運転をされ、卑猥な行為を強要されかけた話」を書いた記事になります。




これは今から約13年前の話です。


全て事実です悲しい



まず、

結論から書きます。



「卑猥な行為」は、

「未遂」で終わってます。


やれ!と言われましたが回避しています。



なのでそのような描写は一切ございません。

ご安心ください!



が、それを強要される、

言葉のやり取りは書きます。


こんなに時間が経った今でも、

そのことを思い出すと苦しくなります。




読んだあと、


「たったこれだけ!?」

「こんなの被害のうちに入らん」


と思う方も

いらっしゃるかもしれません。


それは、読んだ人により感想は様々だと思うので……悪しからず。




煽り運転は良くない。

性行為の強要も良くない。

脅しは良くない。



そういう事を浅はかにもしてしまいがち、という方のお目に留まるのでしたら、こちらを読んで今後思いとどまっていただけましたら幸いです。


また、私の受けごたえに対して否定的な意見を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

でも、当時の私はこれが精一杯でした。

どうか温かい目で見ていただけたらと思います。




煽り運転、という言葉がまだなかった13年前。
※「この車煽ってくる」という言葉はありました。


私は20代前半。
まだまだピチピチだった頃。(?)

それは真昼間、仕事の移動中のことでした。

どこからともなく、けたたましく鳴り響くクラクション。

え、何だろう?

バックミラーに目をやると、とんでもなく至近距離に車がいることに気が付きました。



「え!?わたし!!!!
煽られてる!!!!!」



瞬時に理解しました。


そして些細なことでもパニックになりやすい性格の私です……。



……言わずもがな、


即座にパニックになりました。


走っていたのはたった数十メートル程の道路なのに、そのクラクションの音は鳴り止むことなくずっとずっと。


永遠に追いかけてきているような錯覚に陥りました。

「え!?どうしよう、どうしよう、何か悪いことした?やだ、こわい」

足が震えてきました。
ハンドルを持つ手も。

私は、「自分が遅すぎたのかな?」と動揺して「早く行かなきゃ」とスピードを加速させてしまいました。


それでも。


後ろの車は、

ピッタリ着いて来ながら

パァァーン、パァァァーン!!!
(改造車でしたね、今思うと)

とクラクションを鳴らし続けて来ます。



そして、

無情にも赤色に変わる交差点の信号機。



私は、

逃げきれなかった。と絶望的でした。



急ブレーキを踏むことに。


そしたら、
右折レーンに横付けしてきた白い車。



その車の助手席の窓が下がるのが視界に入りました。


でも、怖くて恐くて。
そちらをすぐには見れずにおりました。


次に視界に入ったのは……
何やらうごめく人の影。

(これは、避けられない……)

覚悟を決めて、パッとそちらに目をやりました。



そこには、
車高の低い車があり、

運転席に座っていた20代後半~30代前半くらいの茶髪の男性が手で作った矢印を下に向けながら何か言っていました。


「窓を下げろ」でした。



私は、すみませんと手を合わせるポーズを取りましたが、

その仕草は終わりませんでした。


「下げろ、下げろ」



この間、数秒なわけです。




(あー。もう、謝ろう。)


一体私の何が悪いのか分かりませんが、
この手の相手には謝るが勝ち。と見越して

しぶしぶ窓を開けました。

そして、

私「すみません、私、何か不快な思いをさせてしまいましたか?でしたら申し訳ございませんでした」

頑張って、震える声を張りながら。


男「おー、女なのか。男だったらボコボコにしてたところだったよ」

私「本当にごめんなさい。では……」

と窓を閉めようとすると

男「待てよ、お前、男なら許さねぇところだけどよ、お前なら許してやるから今すぐここに乗れよ」

助手席を指さしながらそう言うんです。

私「え?」

男「オレのを舐めろ!」

自分の股間も指さす男性。

パニックの私の頭の中がさらにパニックに。



どういうことだ?
な、舐める?
え?なにを?



ん?
信号待ちの今?
私があなたの車に乗って?
え?なにを舐める?



ていうか、なんで!?!?
ていうかなんで私は煽られたの!?
そしてなんでこうなるの!?



わけが分かりませんでした。



私「いえ、ちょっとそれは……勘弁してください。私が悪かったので……(?)ごめんなさい」



これ以上関わってはならない。
そういう相手であることは間違いないと判断しました。



男「とにかく舐めてよ。先っぽだけでいいから。ほら、もうたってるし」



露出していた訳では無いと思いますが、怖くて股間の方には目をやれませんでした。



その間の私は信号を見たり、誰か助けてと思い周りを見回したり、その人の目だけを見たり。



前に一台、後ろにも数台の車が見えました。
白い車の後ろにも2台ほど。



でも、その人たちから見たら知り合いの絡みでしかなかったことでしょう。
トラブルだと思ってくれている人はいたのかな……



大きな声で助けて、とか
警察に電話、とか。
そういうことが浮かばなくて。


ただただ謝ろう。やり過ごそう。

そういう対処法しか私の選択肢にはありませんでした。



ほんの数秒がとても長く感じました。

私「ごめんなさい。本当に勘弁してください。いま、仕事中なんです」


男「お姉ちゃんちょっとだけだから!じゃあ、分かった。とにかく○○(店の名前)に車止めてよ!そこで舐めてよ。ちょっとで終わるから!」


次は近くにあるお店に止めろ、とのことです。


私「ごめんなさい!信号変わるので窓閉めますね、すみませんでした!」

男「待てよ!あそこに止めて!分かった?」


私「では!」



私のどんな行動に問題があって煽ってきたのかさっぱり分からないまま……



私は窓を閉めて直進し、男性はすごい勢いで右折していきました。



私は震えが止まらず、足も手もガクガク。
運転もままならなくて。



Uターンして追ってきてない……?
と何度もバックミラーを確認しました。

 
近場のコンビニに止まりたかったけど、ヤツが来たら怖いので、一気に会社まで戻り、車を止めました。



同僚に車の中から電話をかけ、震えて泣きながら一部始終を話しました。



同僚は女性で、同年代の子でした。



同僚「えー!それ自慢じゃん!アハハハハハハ」



笑い飛ばされました……



え?


私は、すごく怖かったんですが……
これはそんなに大したことではなかったのかな?


その後も震えは止まらず。

泣きながら社内に入り、上司たち(女性しかいません)に心配され、同じように状況を説明し、その日は早退させてもらうことに。


しばらくその人に出くわした道路を走るのがすごく怖かったなぁ。


はい、ただの体験談では終わらせません。終わりません。

その男の心理状態は一体どんなもんだったんでしょうか。

普通に、危ないヤツ、であるとは思うんです。
あと、すぐにクラクション鳴らして煽るというそういう人間が多く生息するエリアでもあったのは事実です。

(知り合いもやってたので、その知り合いに「ダメ!!!!」と言って私は止めましたことがあります……)



その人の視点

猛スピードで走っているところに

⇒のろのろ走る車(わたし)発見

⇒雑魚な軽自動車(その人からしたらね)

⇒後ろに女子っぽいステッカーも貼ってあるからこれは女だ!

⇒おちょくってやろう!!

⇒クラクション連打からの煽り

この流れだったのかなぁ。。

もし今、その人に会ったとするなら。
この話をできるなら。
(したくないですよ?)

私の運転で不快な思いをさせたことは申し訳なかったけど、でもあなたの行動は間違いなく問題だったと。それについては悪いと思って欲しい。反省して欲しい。

そういう話はしたいかなぁと思います。

そういうことをされたのは、

「わたし」だけれど、

それが「あなたの身内」や

「あなたの彼女、パートナー」

「あなたの奥さん」

「あなたの子供」

だったら?

想像力って大切で。


これをしたら、これを言ったら
相手はどう思うんだろう。
どう感じるんだろう。


私だって未だに不器用だけど、
そんなことを考えながら生活をしていて。


その人が一体どんな家庭環境で育って、当時どんなことをして日々を過ごしていて、今一体どうなっているのか。


とても興味深いです。


我が子はこういう人にならないようにしたいし
こういう被害にも遭って欲しくないし。

私の対応の最善策は何だったのか。

とか色々考察というか、改めて考えてみたいと思います。

なんて、1年前に書いたのですが
今更投稿してみます。


怖かったなぁ。

煽られたくないし、
煽りたくもないなぁ。
(ペーパードライバーだけど)


人に嫌な思いさせたくないなと
切に思った出来事でした。