□中世266.有職故実書(鎌倉・室町4著作)◇C
[ゴロ]9時きんぴらは/食傷の/年中行事/(一巡来たら交替)
(公事根源・禁秘抄(きんびしょう))(職原抄(しょくげんしょう))(建武年中行事(けんむねんじゅうぎょうじ))(一条兼良・順徳天皇・北畠親房・後醍醐天皇)
[句意]9時のキンピラ(キンピラごぼう)は食傷気味の年中行事です、係は一巡し交替だ、という句。この職場では、9時にきんぴらゴボウの軽食が出るのが年中行事になっていて、これを供する係は交代制で、一巡したらまた係をやることになっている、といった設定です。「一巡来たら交替」まで入れると長すぎる気がします。「9時きんぴらは/食傷の/年中行事」を再現して、さて著者は誰かとさらに考える。その際「一巡来たら交替」を思い出して使う、というのがよいと思います。
[ポイント]
1.おもな有職故実書に、『公事根源』(一条兼良)・『禁秘抄』(順徳天皇)・『職原抄』(北畠親房)・『建武年中行事』(後醍醐天皇)がある。
[解説]
1.有職故実は、朝廷や公家の礼式・官職・年中行事などについての本来のあり方を研究する学問。
2.順徳天皇『禁秘抄』は1221年ごろ成立。宮中の行事・先例・制度などを漢文で解説したもの。
3.一条兼良『公事根源』は1422頃成立。朝廷の儀式(年中行事)についてその起源や変遷を述べたもの。
4.後醍醐天皇『建武年中行事』は1334年に成立。朝廷恒例の儀式の復興を願い、その一つ一つについてその起源および作法を説いたもの。
5.北畠親房『職原抄』は1341成立。官職制度の沿革を記したもの。
〈2013明大・商:「
類似の書物としては、南北朝時代の北畠親房によって書かれた歴史書『神皇正統記』が有名である。北畠親房は
b[1『応安新式』 2『樵談治要』
3『建武年間記』
4『職原抄』5『公事根源』]
の著者としても知られているが、南朝の公家であったため『神皇正統記』は政治的には南朝の立場を正統とする思想が貫かれている。」
(答:4)〉