□鎌倉文化4建築様式と代表例の覚え方 ◇A
[ゴロ]全車の/何台分を/ワン・レーンに/設置かしら
(禅宗様(ぜんしゅうよう)・円覚寺舎利殿(えんがくじしゃりでん))(東大寺南大門(なんだいもん)・大仏様(だいぶつよう))(和様(わよう)・蓮華王院本堂(れんげおういんほんどう))(折衷様(せっちゅうよう)・観心寺(かんしんじ)金堂)
[句意]全部の車のうち何台分まで1つのレーンに設置、すなわち収容できるだろうか、という句。
[ポイント]
1.鎌倉建築には、円覚寺舎利殿の禅宗様、東大寺南大門の大仏様、蓮華王院本堂の和様、観心寺金堂の折衷様の4様式がある。
2.東大寺は、重源(ちょうげん)が宋人陳和卿(ちんなけい)の協力を得て、大仏様で再建。
[解説]
①禅宗様(唐様(からよう))・円覚寺舎利殿:宋から伝来した技法で、簡素で飾らない素朴さが特徴。
細かな部材を使い、軒(のき)の反(そ)りが急である特色がある。
②大仏様(天竺様(てんじくよう))・東大寺南大門:重源(1121~1206)が宋人陳和卿の協力を得て東大寺を大仏様で再建。宋から伝来した技法で、挿肘木(さしひじき)の手法や天井を張らない雄大な豪壮さが特徴。
③和様・蓮華王院本堂(別名三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)):中国から伝来した禅宗様・大仏様に対し、平安朝以来の伝統的な建築様式をいう。なおまれに使用例として石山寺(いしやまでら)多宝塔があげられることがあるの注意。
④折衷様(新和様)・観心寺金堂:和様に大仏様の豪快さと禅宗様の
装飾美を巧みに融合させた建築様式。