(2006.4.2)
彼と彼女が別れたということは・・・
彼は必然的に、仕事を探さなきゃってことです。
このご時世に、いいトシの彼に簡単に仕事が見つかるのかどうか・・・
すみれは心配でした。
だって・・・
仕事が見つからないからって理由で、彼女の元に戻ったらどうしようって・・・
一番何よりもそれが心配だったんだもん。。。
今までは無理やり割り切ろうとしてたけど、
一度別れたって聞いたら、もう一度彼女とヨリを戻すのは絶対イヤって思っちゃうよね。
1週間ほどは、彼もゆっくりしたいって言うし、
やっぱ、別れたことで精神的にも不安定だろうから、
今までどおりだった。
でも、少しでも連絡がとれない時間があると「もしや彼女と・・・」とか気になっちゃった。
そして、次の週から就職活動開始。
彼は手に職があるから、贅沢言わなきゃ見つかるよ・・・って言ってたけど、
すみれはホントに心配だった。
面接に行くことが決まって、その当日、すみれは近所の神社にお参りした。
「彼の面接が上手くいきますように」と、「彼女と戻りませんように」って。
無事面接は合格し、数日後から、彼は仕事をするようになった。
彼女との別れから2週間たっていた。
最初は半日だけってことで、彼が仕事を終える午後を心待ちに過ごした。
皮肉なもので、彼女と付き合っている頃の彼は、
仕事もせず、毎日自由な時間だらけだったから、
一日中すみれとメッセしたりして過ごしていた。
普通じゃ考えられないことだけど、付き合い初めがそうだったから、
すみれは、彼が仕事を始めると、とっても、とっても淋しく感じちゃった。
でも・・・慣れなきゃね。 普通はみんなそうなんだから。
彼に家庭がないだけでも、連絡取りやすいんだもん。
でも、たまに、彼女と毎週会っていた曜日に、
彼と連絡が取れなくなったら、すみれは気が狂いそうに彼を探し求めた。
何度も何度も携帯にメールしてしまった。
「いつまで引きずってるの?」って彼に言われたけど、
この前彼に言われた「1ヶ月以内に連絡してくると思う」という言葉が
頭から離れなかったんだもん。
彼女のそういう性格って、彼が一番わかっていただろうし・・・
彼女のことは・・・
すみれからは、できるだけ話題に出さないようにした。
なんとなくタブーな気がして。ケンカもしたくなかったし。
彼も、めったに話題にすることもなかった。
でも、きっとお互いまだ頭の隅にはいつも彼女のことが引っかかっていたと思う。
しばらく仕事をしていなかった彼・・・
イヤにならないかな?って心配してたけど、
思いのほか生き生きしてた。
必要以上にがんばってるって感じ。
そうなんだね。。。
やるときはキチンとやる人なんだ。
仕事がイヤで遊んでたってだけじゃなかったんだね。
優しい彼だから・・・
彼女の望む“自由な生活”に身をゆだねてたんだね。
でも、無理しないでね。
イヤになってやめないでね。
そんな日々が続き、
彼が仕事を始めてから10日ほど過ぎ、
彼とすみれの2度目の逢瀬の日がやってきた。。。