初めての逢瀬のあとで・・・ | Three Loving Heart

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私と彼と夫と。 そして元カノと・・・

(過去の出来事をUPしています。)

(2006.4.1)

 

 

すみれは・・・

彼とそうなる前から、万が一の覚悟はしていた。

そう・・・「一度きり」で終わるかもってこと。

だって、男って結構そういうことあるじゃん。。。

彼に会って、すみれは彼のこと、もっともっと好きになったけど、

そうなったときは悲しくても諦めるしかないかなぁとは思ってた。




でも・・・

別れは来なかった。

帰ってからも以前と変わらず、毎日メッセやメールで

彼とすみれはベッタリだった。

翌月に、また会いに来てくれる計画もたっていた。




でも・・・

もう一つ変わらないことが・・・

そう・・・

彼女のこと。

すみれと会った2日後に、彼女に会いに行った彼。

以前より彼を待つ1日がつらかった。

だって・・・

彼女を抱く彼を、よりリアルに想像してしまうから・・・

すみれもその日、自分から夫に抱かれた。

夫には悪いと思いつつ・・・

夫に抱かれながらも、彼に抱かれているような・・・

やりきれない思いを、そういう形で誤魔化そうとしていた。



すみれには夫がいる・・・だから彼に彼女がいることを受け入れよう・・・

無理やり自分自身に言い聞かせようとしていた。

彼女と会う日、会う前、会っている途中も彼は時々メールをくれた。

彼女の立場に立つことはないかもしれないけど、

彼女・・・痛いな・・・とか思っちゃった。




その次の、彼と彼女のデート。

すみれと会ってから数えて、二度目。

ふとしたことから彼と彼女はケンカになったそうだ。

ケンカというか・・・

彼女が一方的にすねて(この二人のいつものパターンらしい)

気まずいままその日のデートは終了したらしい。

「このまま彼女から連絡が来なかったら終わりかも」

と、彼。

すみれは、

「いつものことなんでしょ? きっと何も変わらないよ」

って言った。

「いや。今度こそ終わりかも」

彼は言った。 そんなこと言われたら、すみれ、期待しちゃうじゃんね。



彼と彼女は毎週決まった曜日に会っていた。

その前日まで、彼女から連絡がなかった。

そして、毎週のその曜日の朝・・・

彼からメール。

「いってきます。今日はすみれに声かけずに行ったほうがいいよね。」





やっぱり・・・何も変わらないじゃん。。。

最初から期待させないでよ。。。

急に谷底に突き落とされたように・・・傷ついた。

彼の「声かけずに行ったほうがいいよね」という気遣いが、余計に悲しかった。

すみれはメールで返事した。

「少しでいいから声聞きたい」

って。

彼は電話してきてくれた。

そう・・・

彼女のもとへ向かう途中に。。。