古代エチオピア語の第1エノク書は五部構成です。
1.エノクの旅
2.エノクの例え
3.太陽と月の運行
4.世界の歴史と運命に関する幻
5.十週の黙示・その他
日本語で出ている翻訳はこの部分訳です。英語では125ページ分あります。

本日の読書会では、このエノク書を取り上げます。
 

天体を上手に使うことについて

天体を使うという考え方の中には、占星学が、宿命論的なものでなく、
人生の改善に使えるものだということがあります。

惑星のトランシットを利用して、タイミングをはかり、特定の物事を行うことで、
その惑星に癖づかせることで、ことが天体を使うという方法のやり方です。

どの惑星が強調されるかというのは、その物事の性質と、その時の時間帯の性質によって
決まります。人によって、特定の惑星の影響が繰り返し現れることがありますが、
それはその惑星が癖づいているからです。

無意識的にではなく、意図的に特定の惑星を「癖づかせ」て、活用できるために
占星術の法則が使えます。
 

思想史の中でテュアナのアポロニウスやアンモニオス・サッカスについて語られることがありますが、
それらの人々は表向きに語ること以上のことを実際に知っていて、それは極めて深い意味があることです。
ただしそういった重要なことは軽々しく伝えることができないために、直接的な記述は避けています。

聖典とか、秘教の文献の中にほのめかしだけが残っていることがありますが、基本的に多くの雑音でかき消されていることが多いです。
「右手のことを左手にも知られないようにする」ということばは悪用する人に伝えることが危険であることからきています。

『瞑想は場の設営です。場、つまり天と地を繋ぐその人の意識の置き方、天、地、人です。天と地の間に人が居るその位置の確認なのです。』神秘学Ⅱ 6ページ(1996年の記録)

アンターカラナの形成が問題になります。アリスベイリーのグループの内部では、アンターカラナの視覚化技法が伝えられてきました。「レインボーブリッジの視覚化」の行法がそれです。(日本語版の冊子があります。)
天地人を繋ぐということは、アリスベイリーの著作の「ヘラクレスの労役(The Labours of Hercules)」のなかに関連する象徴が出てきます。この本は秘教占星学の関連図書です。
「ヘラクレスの労役」は特殊な事情により、日本語版が出ませんが、その中には秘められた象徴が明らかにされています。

黄金の林檎を得るために、アトラスの仕事を、ヘラクレスが引き受けるという話です。天と地の間にヘラクレスがはいって、天地人の三才をそろえることで、「黄金の林檎」を得るという秘義を、象徴の形で伝えています。
単に象徴としてではなく、実際的な行として、「レインボーブリッジの視覚化」の行法の先にあることを明かしているのが、ヘラクレスがアトラスの仕事を肩代わりして、黄金の林檎を得るという象徴です。

「ヘラクレスの労役」は、もともとはアリスベイリーのグループが出している機関紙のビーコン誌に掲載されたものを本にまとめたものです。
「ヘラクレスの労役」では、ギリシャ神話で語られているヘラクレスがおこなった12の偉業について占星学的な視点の含めながら解説をしています。12サインの説明以外にもほかの星座との関連まで踏み込んだ説明がされています。北斗や南斗、その他の星座も出てきます。
12星座で象徴される難行をアリスベイリーは『弟子道』とみなして、その労役を通して、自己発見をしていくことがヘラクレスの物語だということがこの著作の主題です。
アリスベイリーによる解説がそれぞれの星座ごとにあります。
日本側の特別な都合で、翻訳対象にはならないようですが、注目すべき本ですので、今のうちは、原書やその他の原語への翻訳本でならば、問題なく読めます。
以前から指摘していますように、今出ている翻訳はあくまで試訳であって、正確なものではありません。注意は必要です。

エノク書は五つの根人種の出現・変遷を示しています。雌牛の夢のヴィジョンでそのことがほのめかされているとブラヴァツキーは述べています。
エノク書の一面は、メシアの来臨の予告ですが、それ以外に、進化の周期やオカルティズムにかかわる内容が含まれています。エノク書は、古代の文献に由来する内容を吸収し、後世の加筆もくわわり、現在、古代エチオピア語の翻訳として残っていると考えられています。
旧約聖書の正典にはならなかったのですが、その内容からすると神秘学的な重要性を持っています。

読書会の案内です。
「エノク書」をテーマにします。

テーマ :ZOOM読書会 「エノク書について」
日時  :2024年5月5日(日)20:00~21:00 ZOOM
参加費 :無料
内容  :「エノク書について」五つの根人種の出現、メシア預言について
     四大天使の意味付けが、時間とともに変化していること

参加希望のひとは、メールなどで、事前に連絡ください。ZoomIDを送ります。
参加希望の方は、メッセージかメールで連絡ください。
メールは以下のアドレスにお願いします。@は半角にしてください。
cristos.anesti @gmail.com
この参加募集は、5月3日で締め切ります。

占星学初級講座は、現在Zoomで、個人単位で行っています。

初級で9回コースです。日時も個人単位で調整しています。
各講義内容を実際に使うためには演習講座によるフォローをしています。

占星学初級講座の第1講義の内容は以下の通りです。

第1講義 ホロスコープ基本構造、階層によるレベル分け、アスペクトの原理、基本アスペクトパターン
 アリスベイリーの本にあるように色彩について、説明を行います。
 

本日の読書会では、最後に追加情報として、キリスト教神秘主義関連の形体を取り上げます。
読書会自体は、記録された内容に則って行いますが、キリスト教神秘主義関連のことは読書会の最後で取り上げます。

「人の子」という表現の出所、どこに出てくる表現なのか。
イエスが自分のことを「人の子」と呼ぶ場面が福音書に描かれています。
「人の子」が示す形体は何か。

 

最後にそんな話をします。
 

次回の読書会では、形体の力についての話がメインになります。
三角と四角の特性の違いもふくみます。

五芒星については、次回の読書会には含みませんが、これもとても意味のある形体です。
三角と四角、五芒星それぞれの位置関係と使い方が重要です。

神智学をパロディ化した動きが現代では各地にありますが、本来のものは、そういったこととかかわりません。神智学協会の秘教部門で伝えられたことは、厳然として、存在していて、秘教の流れは、人類に残されています。
ブラヴァツキーが残したもの、指し示したものを受け取った人々が、活動し、それが地上的な出来事の背後にあります。