昨日の講座の後に出た質問に関連する情報をまとめます。概要をざっくりその時、説明したのですが、文字にしておきます。


ご質問は「なぜ母に対応する惑星は月でなく、土星なのか」ということです。


惑星対応の歴史的ないきさつなのですが、占星学については、一般的に古代バビロニアに起源はさかのぼるとされています。そのバビロニアでは陰陽、男女の二極性を太陽、月のライツを当てはめていました。(この時点では三極性を考慮していません。)ここから月が母という観念が出てきています。

ユングが言う、アニマ、アニムスもこういった二極性が心のレベルであらわれたものです。


その後、歴史的にはエジプトでアメンポテプ4世が宗教改革をします。有名なテルエルアマルナの時代です。その中で一神教の基礎を作ります。この時に三位一体の概念もまた打ち立てます。ここでの三位一体は、「父、母、子供」の三位です。これがのちにキリスト教の教義に「父、子、聖霊」として引き継がれます。

この観念は歴史の中で何度も現れて来ます。民族も越えて、受け継がれていきます。ユダヤ民族が受け継いだ「セフェール・イェツイラー」にはこの三極について、三文字、アレフ・メム・シンに象徴化されて引き継がれています。7惑星は複字の7文字に太陽、月、火星、水星、木星、金星、土星が対応します。

三文字には「セフェール・イェツイラー」は惑星を対応させていません。この三文字はC,F,Mに対応しています。


占星学に以上の歴史が複合して反映しています。2極性と3極性、四大などです。こういった思想史の流れの中で、バビロニアの時代から、長らく月が母を表示する思われてきました。ただし三極を考えるときには、バビロニアの観点を一段変える必要があるのです。

もともとサインのルーラーシップのなかにライツと土星にて両極が示されています(しし座、かに座、みずがめ座、やぎ座)ので、ライツの二つと土星が初めと終わりのルーラですから、ある意味、別枠と考えることができると思います。

ついでにいうとユングの弟子のエリック・ノイマンはトリニティつまり三極性のことを言っていて、子を独立した原理としています。

昨日の講座は、惑星を全て三極性に分類しているのです。(古い占星術では2極性の考えを色濃く引きついています。)太陽、月、土星を別格に取るのは、急に出たというよりは、再発見されたものと考えたほうがいいかと思います。


実際の判断上、月には、子供に対しての、母親の影響は反映しているのですが、母そのものの表示惑星ではありません。母の表示惑星は土星です。土星が天頂にあると母の影響は非常に強くなります。


時代的には(一つの観点で)太陽時代、土星時代に続いて、第3の原理、月の時代、関係性、ネゴシエーションがあるのですが、今はこの関係性の時代にはいっています。


昨日は、スタート時点から、古代キリスト教の十字の切り方、バラ十字のクロス、文明ごとの文字を書く方向による気質の違いや円を描いて文字を書くマジックの方法のなど、いきなり濃い話でした。背後の話に入っていくと、どうしても「特濃」になります。