私は一貫して「自分の武器で戦いましょう」と言い続けています。
日本はマイナスを無くす教育なので、なかなか浸透しませんが、
それでもずっとその人のプラスにフォーカスしてきました。
この発想はなかなか受入れてもらいにくいのですが、
とても大切です。
例えば、あなたがフォアハンドストロークはある程度打てるけど、
バックハンドストロークが苦手だとしましょう。
そんな中、たまたまプライベートレッスンを受ける機会があれば、
きっと「バックが苦手なので、何とかしたいです」とコーチにお願いしませんか？
私は決して苦手を克服するのが悪いと言いたい訳ではありません。
ただ、この流れからバックを練習したら、
今度誰かとラリーするときに試してみたくなると思います。
多少強引でもバックに回り込んで打つのではないでしょうか。
でも、そうやってバックを打つことによって、
これまで打てていたフォアを打つ機会が減りますよね。
そうなると、フォアもバックも満遍なく打てる平均な人が出来上がります。
最初からどのショットも平均的に打てるようになることを
目的にしているのなら、この流れは悪くないかもしれません。
しかし、試合で勝利を目指しているのなら、
平均的なプレーヤーになってしまうと、たくさんの中のひとりになってしまいます。
なので、基本的にはフォアに回り込んで打つようにして、
どうしても無理なボールはバックで返すという練習を取り入れてもらいます。
そういう練習をすると、誰かとラリーする際に、
「どこまでをフォアで回り込み、どこまでをバックで返すのか」
という判断の練習につながりますよね。
苦手を無くそうとすると、
練習した技術を使うことで頭がいっぱいになるので、
試合に必要な判断が磨かれません。
当然、これらを踏まえた上での苦手克服は私も取り入れますが、
基本は得意を伸ばして武器を磨くです。
そのためにもまずは自分の武器を知ることが大事なので、
一度自分は何が得意なのかを考えてみてください。
武器が分かれば練習も効率的になるので、結果的には上達が早くなりますよ。
詳しくは動画内でお話しているので、よかったら参考にしてください。
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【「テニス最短上達法は『自分の武器を見つけること』」の動画】
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