去年放送された世界的有名な卓球のコーチについての特集が
テニスにも役立つと思ったのでシェアしたいと思います。
私自身、中学校時代に卓球部に所属していたので、
元々卓球とテニスには通じる部分が多いと感じていました。
なので、
今回放送されていた世界的有名なコーチのレッスンは
非常に興味深かったです。
そのコーチはクロアチアのマリオ・アミズィッチさんといって、
ドイツでは年間最優秀コーチにも選ばれています。
過去には日本のジュニアコーチも務め、
水谷隼選手を指導した実績もあります。
そんな世界を知るコーチが日本の子供たちに
どのようなことを伝えるのかを注目しながら見ていました。
でも、
アミズィッチコーチが子供たちに何度も繰り返し発していた言葉は
「考えてプレーすること」と「足を使って早い準備を心掛けること」でした。
これってまさに、
テニスにも必要なことですよね。
私もレッスンをしていて一番難しいと感じているのですが、
「考えてプレーすること」を伝えるのは時間が掛かります。
それを痛感したのが大学のテニス部の頃に
主将として練習メニューを作っていたときです。
ただボールを打っているだけでは上手くなれないので、
如何に部員たちに考えて練習するかを伝え続けていました。
だけど、
「考えながらテニスをするとプレーしにくい」や、
「自分は感覚でプレーするタイプだから」という
意見がたくさん出てきました。
ですから、
考えなければ成立しないメニューをたくさん導入したり、
ことあるごとに「考えてプレーしよう」と言い続けました。
それが浸透するのに1年掛かったので、
1週間しか滞在できないアミズィッチコーチは
どのように「考える卓球」を子供たちに伝えるのかを
注目して番組を見ていました。
そんな中、
アミズィッチコーチが取っていた方法が「条件練習」です。
「バックハンドはワンプレーで1回しか使ってはいけない」とか、
「相手が打ったボールも含めて5球目までに決める」などの条件を
定めて子供たちにプレーさせていました。
あとは「考えてプレーしなさい」を口酸っぱく言って、
考えるテニスを浸透させていました。
「練習後に足が重くて疲れたと言うより、
考えすぎて頭が痛いと感じる方がよっぽど意味がある」
とさえ言い切っていました。
また、考えてプレーすることは、
「コートの上で何が起きているかを理解する。
ただそれだけのこと」とも言っていました。
ただ、
対象がなければ考えたくても考えにくいですよね。
ちなみに
アミズィッチコーチは考える対象を
「フットワーク」に設定していました。
つまり、アミズィッチコーチは
「フットワークについて考える」という
明確なビジョンを持ってレッスンに挑んでいたのです。
確かに、そうやって考える対象があった方が、
子供たちも理解しやすいですと思います。
ですが、ここからフットワークについてお話すると
かなり長くなってしまうので、続きは次回にしますね。
「フットワークについて考える」という指導内容は
もはやテニスのレッスンなので、次回も楽しみにしててください^^
では!
スリー