週末に高校時代のテニス部メンバーで参加している
団体戦が行われました。
6チームによる総当たり戦で、
1通過は上のリーグに昇格できるシステムです。
去年から参加し始めたので、
最初は9部からスタートです。
前年はうまく勝ち上がることができたので、
昇格できたので、今年は8部の戦いです。
ただ、ひとつでも取りこぼして、
昇格に失敗したら、また1年後頑張るという
険しい道のりになるので、毎試合大変です。
そんな中、これまで順調に勝ち続けて、
昨日は全勝で5チーム目との対戦でした。
このチームに勝つことができたら
昇格が確定するので、絶対に負けられません。
勝敗は3組みダブルスペアを作って、
2勝したチームの勝ちです。
重複ができないので、
最低でも6人のメンバーが必要です。
でも、私と一緒に出る予定だったメンバーが
先週の試合で腰を痛めたため、私たちの試合は
後日違う日に行うこととなりました。
今まで私と、
もうひとり大学に進学してテニス部に入ったメンバーがいて、
その2人が分かれて2勝を取りに行く戦い方をしていました。
だけど、私が急に出られなくなったので、
高校卒業後はテニスをしていなかったメンバーに
頑張ってもらうオーダーとなったのです。
これまで私ともうひとりが誰かと組んで
2勝というパターンがほとんどだったので、
3戦目はプレッシャーがない消化試合でした。
しかし、
今回は勝てる計算ができるのはひとりだけです。
しかもそのメンバーは最近まで韓国に1ヶ月ほど出張のため、
まったく練習できなかったので、下手をしたら2敗も有り得る状態でした。
ここまできて、チームとして負けてしまうと、
今までの勝ちがすべて水の泡に成りかねない戦いです。
私は応援として試合会場に行きましたが、
2面同時進行なので、見ている方もドキドキですよ^^;
そしていざ試合が始まったら、
不安は的中して、2組とも1セット目を落としました。
試合は3セットマッチで、ファイナルセットは
10タイブレークという形式です。
だから、1セット目を取った方が精神的には有利に
試合を進めることができる分、かなり大変な状況に
なってしまいました。
「これはヤバイかも・・」
応援しながら最悪の結果も想定しました。
ところが、ここからペア同士の会話が増え、
戦い方にも少しずつ変化が生まれました。
1セット目を落として雰囲気が悪くなることはなく、
むしろコミュニケーションが増えたのです。
そこから追い上げを見せて両ペアとも2セット目を奪取し、
ファイナルセットに突入しました。
見ている私もハラハラします。
そして最終的にはファイナルセットの10タイブレークを
両ペアとも制して、見事2試合を勝ち取りました。
勝因は確実に「負けられない戦い」という
プレッシャーに打ち勝ったことです。
これまではある程度2勝できるオーダーで
戦ってきたので、どこか心に安心感を持って
試合をしてきたと思います。
だけど、今回のオーダーは下手したら2敗で、
そうなったらまた来年まで昇格はお預けという状況でした。
しかし、ここまで追い込まれたからこそ、
1セット目を取られても、諦めずにペア同士話し合いをして、
勝ちへの執念を持って戦い抜けたのです。
この試合を見ていたら、
改めて「負けられない戦い」を経験することは
大切だと思いました。
人は本当に追い込まれることによって
今まで出せなかったような力を発揮することができます。
さすがにそんなしんどい試合ばかりは疲れますが、
保険のない状態は人を成長させてくれると感じました。
そう考えたら、学生時代は2時間かけて試合会場に向かい、
朝の9時から1回戦を開始し、負けたら9時30分に帰るという
厳しい条件の中で試合をしていました。
試合会場での滞在時間より移動時間の方が長いのは
本当に悲しくなります。
だからこそ負けたくないという気持ちが働きましたし、
その分必死にボールを追いかけたから強くなれました。
今回の試合はそういう学生時代の追い込まれた感が
みんなから出ていたので、団体戦に参加するコンセプトである
「高校時代に戻った気持ちでテニスをする」も叶いましたよ^^
これはテニスだけではなく、
日常生活にも少しは必要な要素だと考えさせられました。
大人になればなるほど、
保険を作るのが上手くなっていきます。
それが自分の成長を妨げる原因に
なるかもしれないと感じた1日でした。
では!
スリー