人が上達するためのメカニズム | テニス上達の近道

テニス上達の近道

「テニスが上手くなりたい」と思った方のための上達法コンテンツを公開しています。



このブログを読んでくださっている
ほとんどの方は教わる側ではないでしょうか。




では


教える側の考えを聞きたいとは
思いませんか?




話の対象は中学生ですが、
人が上達するメカニズムに
年齢は関係ありません。




どの年齢の方にも
当てはまるのでぜひ
目を通してくださいね!




中学校の先生から指導に関する
質問をいただきました。


--ここから--

■お名前(ニックネーム可)(フリー01): ひで
■性別(フリー02): 男性
■テニス歴(フリー04): 9年
■どの記事からのお問い合わせですか?(フリー05): 超テニス塾
■ブログやブログへの引用可否(フリー06): 引用可(イニシャル、ニックネーム)
■お問合せ内容を教えてください。(フリー08):



【ひでさんからのご質問】



スリーさん


いつも楽しくブログとメールを
拝見させていただいています。



ものすごくためになる考え方や、
はっとさせられる内容ばかりで、
次の号をいつも心待ちにしています。




私は、現在中学校の教諭として
男子ソフトテニス部の顧問をしております。




今年は特に強い選手がそろっていたこともあり、
個人・団体とも県大会に出場することができました。




硬式と軟式(ソフトテニス)で、微妙に感覚の違いはありますが、
部活動の中でも、スリーさんの記事を有効に使いながら、
生徒は確実に力をつけています。




生徒を指導していて、いつも思うのは、
一番手や二番手の非常に運動神経の高い選手は、
同じように指導しても(もしくは指導しなくても)
一年後にはある程度自分で考えて、
自立して成長していく部分が非常に大きいです。




しかし、


それ以降の番手の選手は、
指導者や練習環境によってかなり実力が
異なってくるように思います。





そこに指導者の力量が表れてくるように思います。




スリーさんは、中級レベルの選手に、
さらにステップアップしてもらいたいときに、
なにか心がけていることはありますか?




もしお時間があれば、
ぜひ教えていただきたいです。




よろしくお願いいたします。




神谷コーチのDVD、
非常に興味深く勉強になりました。




ありがとうございました。

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【スリーの回答】


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ひでさん



ご質問ありがとうございます!
スリーです^^




すごく嬉しいご感想をありがとうございます。




このようなお言葉は
今後の執筆活動の活力になります!




中学校のソフトテニス部の
顧問をされているのですね。




確かに上位に立つ子は運動神経に優れ、
ある程度上達のポイントを抑えていますね。




ただ、


人材は揃っていても強くない学校も存在するので、
県大会出場の功績ははやりひでひこさんのご指導の
たまものではないでしょうか。




そして

やはり難しいのは中級者の位置にいる
子たちをどう伸ばすかですよね。




私も色んな選手や団体を指導してきましたが、
その辺りの子たちを伸ばすのは以外に難しいと
感じております。




なぜなら


真ん中にいる子たちは、
無意識的に真ん中が居心地がいいと
感じているからだと私は考えています。





上を目指している子は、
すでに上にいます。




指導者に真ん中に停滞していると感じられてしまう子は
簡単に言うと、その場に満足してしまっている傾向が
強いです。




真ん中は上のプレッシャーも、
下の悔しさもありません。




悪気はなのですが、
どうしても自分の限界にリミッターを
付けやすいポジションなのです。
(だからサボっているという意味ではありません)





なので


私はチームを構成する際に
「底上げ」を一番大切にしていました。





つまり下の子たちの強化です。





その子たちが将来戦力になるかどうかも
当然大事ですが、チームのスポットライトを
一番下に向けることが大切です。





正直ひでさんがおっしゃる通り、
上の子たちはある程度勝手に努力して
自分でモチベーションを高める術を知っている
可能性が高いです。




だから

そこにさらにスポットライトを当てなくても、
上達します。





だから順序的に真ん中の子たちに
スポットを当ようと思いますよね。




でも

先ほどお話したように、
真ん中のポジションは居心地がいいのです。




なのでスポットライトを当てても
そんなに喜びません。





なぜなら真ん中の子たちは自分で
「自分たちは目立つ存在ではない」
自覚しているからです。




スポットライトを当てられるのは
悪い気がしないかもしれませんが、
効果があまり出ないのです。




だから

一番下の子たちを強化するのです。





目標はまず真ん中のポジションです。




一番下の子たちは結構ほったらかしに
されやすいポジションです。




そんな居心地の悪いポジションから
抜け出したいと心の底では考えています。





私は大学時代に主将を務めていましたが、
毎回一番下の子たちの指導に力を入れていました。





部内戦も下の子たちばかりやっていました。





そんな指導者から注目されている
下から勝ちあがってきた選手は
真ん中の子たちからしたら驚異です。




その驚異を感じて
真ん中の子たちも頑張りだすのです。





その結果、
一番上の子たちも頑張るのです。





この方法は最終的にみんなで頑張ってきたという
チームワークを生み出し、本当のチームになるのだと
私は実感しています。





なので


私の心がけている中級レベルの子たちの
ステップアップ方法は、中級レベルのさらに
下の子たちにスポットライトを当てることです。





下が強くなれば、自然と上も強くなると
私は考えています。





お湯を沸かす際も、
下から熱を加えて全体を熱くさせるのが
一番効率がいいですよね!





そんな感じです^^





神谷コーチのDVD を購入されたのでしたら
一気に上達する可能性が高まるので、
下の子たちから順に導入してみても
おもしろいかもしれませんよ。





体の使い方に軟式も硬式も関係ありません。






それに神谷コーチの指導法は切り口が違うので、
みんななんだあの練習法は?」と思わせることで、
下の子たちへのスポットライトが当たってる感が強調
されるかもしれませんね!





ただ上の子にも真ん中の子にも
みんな同じだけの愛情は忘れないで
ください!




では!




スリー




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その後、
ひでさんから以下のお返事を
いただきました。




ひでさんはきっと
今後も素晴らしい選手を
輩出されるでしょう!




やはり指導は愛情が一番ですから^^




ひでさんの文面からは
その気持ちがひしひしと
伝わってきましたね!


では!




スリー


↓  ↓  ↓




スリーさん

中級者のレベルアップについての
質問をした者です。



さっそく返信
ありがとうございました!




中級者の選手を伸ばすために底上げをする、
というのは目からウロコでした。




確かに、真ん中ぐらいの力の選手は、
真面目に練習に取り組んでくれますが、
「もう一つ、上に食らいつくような気持ちがあればなぁ…」
と思う時があります。
(指導者としての意欲付けの至らなさが原因ですが…)




これからも平等に愛情を注ぎながら、
より良いチーム作りに励んでいこうと思います。




おそらく、
多くの中学生の選手は、
高校でもテニスを続け、
硬式テニスを始める生徒も
多いと思います。




その時に、少しでも中学生で学んだ
技術や戦術が生かされてほしいと
思っています。




ありがとうございました!

  


                   
ひで